ギターは新品よりビンテージの方が優れている!? ~古いギブソンのアコースティック

ギター初心者さんから時々質問されることがあります。
「やっぱビンテージギターの方が音が良いんですか?」
一口にビンテージといってもエレキとアコギに分かれますが、今日は「アコギ」、アコースティックギターについてお話することにしましょう♪
僕はギター歴としてはエレキもアコギも同じ位なんです。中1の時に使ってたアコギはホント酷かったですよ~ ネックが弓のように反ってて、ポジションや押さえる力加減でチューニングがめちゃ不安定になってましたから♪ まともにコードも押さえられないのに雰囲気だけで毎日ガチャガチャやってました~ でも何か楽しくて、あれから40数年経ちましたが、ギターをヤメようとは一度も思ったことはありませんでしたネ~

基本的にアコースティックギターはエレキと違いボディ振動をそのまま音にする楽器なので、弾く人によってかなりサウンドに違いが出るギターと言ってもいいかもしれません。同じ人が弾いてもボディ・バックをお腹につけて弾いた場合と離して弾いた時ではかなり音のニュアンスも変わってきますから、そこもアコギの面白いトコロかもしれませんね! 僕は今までかなりの本数のアコギを所有して来ましたが、現在は5本で落ち着いています。今の5本はもう手放すつもりはないので、ひょっとしたらあと1、2本位増えるかもしれません。。。 その5本の中で1本だけビンテージなんです。それがちょうど今年で入手してから20年が経った1967年製のギブソンLG-1↓
ギターに詳しい方ならお判りだと思いますが、このLG-1はボディトップ材の裏側貼られているの力木(ブレーシング)が梯子状になっているラダー・ブレーシングが採用されているんです。
そのブレーシングには大きく分けてもうひとつXブレーシングというものがあり、ブレーシング構造によってギターとしてのサウンドは大きく異なります。なんで2種類あるのか?
それは生産コストに差があるからなんです。梯子状のラダーブレーシングは単純に力木を間隔をあけて平行に貼っていくだけですから作業がラクなんです。つまり生産コストが抑えれるわけです。それとは逆にXブレーシングがかなり手間がかかるんです。そう、その分生産コストが、、、というわけです♪ じゃ~どうして、そんなに手間がかかるXブレーシングなんていうのがあるの? それは手間がかかるXブレーシングの方が単純構造のラダーブレーシングより響く音が出せるんです。つまり大きな音でなってくれるというコトなんです。勿論、個体差がありますからXブレーシングより大きな音が出るアコギも世の中にはありますよ~♪ ブレーシング構造の違いは単に音量の違いだけではなく音質にも大きな違いがあるんです。 ココからが今日の本題!
構造が簡単なラダーブレーシングのギターはXブレーシングのような大きな音が出せない代わりに独特な乾いた音で鳴ってくれるんです。さらにXブレーシングのギターほどボディが共振しないためピックアップを着けた場合にハウリングを起こし難いというメリットもあるんです。
あのビートルズのジョンレノンが愛用していたギブソンJ-160Eというピックアップ搭載のアコギはラダーブレーシング構造に加えトップ材(表板)も単板ではなく敢えて響きの悪い合板が使われているんです。 そう「ラダー+合板』という組み合わせはハウリング対策に特化した構造なんです。つまりアコギなのに生音はそんなにデカくないんです。しかしビートルズはその小さな鳴りを逆手にとって、敢えて生音で使ったんですね~ アコギというよりシャカシャカした軽やかなコードストロークサウンドをパーカッション楽器として使ったんですね♪ 勿論「♪I FEEL FINE」のようにしっかりピックアップ(P-90)を使ったサウンドもJ-160Eのモノですが。 リイシューですが僕も数年160Eを所有してたから判るんですが、160Eに関してはビンテージとリイシューは全く別の楽器と考えた方がいいかもしれませんよ~
※これはあくまでも主観ベースのお話です m(_ _)m
ただリイシューでもプレーン弦をアップで引っ掛けた時の「ピキンッ!」っていう音はビートルズのレコードでも聴けるソレと同じ音が出せますからリイシューとはいえ160Eを買う意味はあると思いますよ♪ 同じボディサイズでもJ-45じゃ絶対出せない音ですネ~  1967 Gibson LG-1↓
僕がこのLG-1↑、小さな鳴りの古いアコギを20年も愛用している理由は今のJ-160Eと同じでコイツじゃないと出せない音があるからなんです。単純に音だけじゃなく、乾ききったネックの握り具合やサウンドホールからモレてくる甘ったるくってちょっぴりホコリ臭いアメリカンな匂いがタマラナイんです。ビンテージじゃなくてもギブソンのアコギをお持ちの方ならお解り頂けると思いますが、Gibsonのアコギって「オレンジ」みたいな匂いするでしょ~ 塗料のにおいなのか材料のにおいなのか判りませんが、ギブソン特有の香りがするんですよね~ 特にビンテージアコギの匂いはサイコーなんです♪ そう、僕においフェチなんです! 特に古い基板の匂いは大好物!!
コイツ↑は先日Youtubeでもご紹介した寺田のVG
スモールボディのXブレーシングですから、基本的にはギブソンのB25のコピーモデルですね♪ 入手して今年で3年になりますが残念ながらサウンドホールからオレンジの香りは一切しませんネ~ 一応こいつもラッカー塗装なんですが、やっぱあのギブソンの匂いはアメリカの空気と接着剤が混ざり合った匂いなんですかね~ このVG、ボディサイズはLG-1と全く同じですがXブレーシング+前後単板ですから音量はLG-1の倍はでます。サイド材はこのボディサイズのオール単板アコギによくある「音の暴れ」を抑える目的で敢えて合板が使われています。
僕はこのVG(新品)とLG-1(ビンテージ)を弾く曲やシチュエーションで使い分けています。どっちの音も大好きです♪
つまりビンテージと新品のアコギ「比べてどう」っていうものでもないんです。要は「好きかどうか」ということですね~
ただやはりビンテージギター、特にビンテージ・アコギは経年が作り出した風格や独特なサウンド、新しいギターでは絶対出せないモノがあると思いますから、それに高いお金を出す価値があるかどうかということだと思いますネ~♪
近年ビンテージギターの価格が急激に高騰していますから、もしコレだ!っていう個体に出逢えたら今のうちに買っておいた方がイイかもしれませんネ。。。



■Youtube動画をクレーヴィング・エクスプローラー以外で安全にダウンロードするには↓2021年7月14日投稿記事(当サイト)


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