ギターアンプはソリッドステート(トランジスターやICで構成)のものより真空管アンプの方が本当に良いのか?
正直エレキ初心者さんにはよく判りませんよね~
★でも初心者のうちから真空管アンプで練習を続けると間違いなくピッキングニュアンスのつかみ方が早くなると思います。なにより真空管アンプは長時間弾いていても耳に優しい音なので知らない間に長時間練習してしまう良いクセが見につくと思います。
真空管ギターアンプ=過激な歪み!っていうイメージを思い浮かべると思います。確かにチューブアンプはワイルドに歪んでくれますが個人的には「真空管アンプはクリーンがおいしい!」と声を大にして言いたいですね~ 中級者、上級者はトランジスターアンプでもそれなりに甘いサウンドを作り出せますが、初心者さんがトランジスターアンプを使いこなすのはちょっとハードルが、、、 ★初心者さんにこそ真空管アンプを使って頂きたい。
●真空管アンプと言っても大きく分けて2つのタイプがあります。 まずプリ、パワー両方とも真空管を使ったフルチューブアンプ。 次にプリは真空管でパワー部はソリッドのハイブリッド方式のプリチューブアンプと呼ばれるもの。あともうひとつ近年はあまり見かけなくなりましたがプリがソリッドでパワー部が真空管のアンプ。80年代のフェンダージャパンにもそんなハイブリッドアンプが存在しました。
今回はエレキ初心者さんにも理解し易いように出来る限り専門用語を使わずにお話することにしましょう♪
●まずプリアンプとはスピーカーを鳴らせるだけの出力を発生できるパワーアンプに送り込む手前の化粧室みたいなもの。
そうプリアンプから出力される信号ではまだスピーカーは鳴らせません。エレキの信号をパワーアンプで扱えるレベルまでちょっとだけ持ち上げたり音質調整(BASS/TREBLE)したりするセクションのこと。勿論、スピーカーを鳴らすことは出来ませんが基本的にプリアンプ部でほとんどそのギターアンプのサウンドが決まると言っても良いぐらい重要な部分なんです。
プリアンプに使われる真空管(12AX7等)は一般的にプリ管と呼ばれ価格も比較的安く入手できます。扱う信号も小さいためパワー管と比べ寿命もかなり長く使えます。
そしてスピーカーを鳴らすことのできるレベルまで増幅するセクションをパワーアンプといいます。 ここで使われるパワー管は先ほどのプリ管と比べサイズも大きく価格もかなりお高くなります。さらに駆動時の熱もプリ管よりかなり高くなりますから寿命もプリ管と比べそれなりに短くなってしまいます。このことからお判り頂けると思いますが、出来る限りランニングコストを抑え真空管サウンドを手に入れることができるプリだけ真空管を使ったハイブリッドなプリチューブギターアンプが存在するんです。
これは↑僕が愛用しているVOX(ヴォックス)のハイブリッドアンプ、ケンブリッジ15(Cambridge15)
プリ部が真空管でパワー部はトランジスターの出力15W
ヴォックス特有のコリコリしたサウンドでビートルズを弾く時にはよく使ってます。フルソリッドのパスファインダーと間違われることがありますが、同じヴォックス同士でもこのケンブリッジはパスファインダーとはかなり違いいかにも真空管という音が出せます。リバーブは付いていませんがレトロなトレモロ搭載。
●ただいくらプリアンプで音が決まると言っても真空管を使ったパワーアンプの音圧にソリッドパワーアンプのそれは適わないことは事実ですね。ただそれも人それぞれ音の好みってものがありますから「真空管の音=良い音・好きな音」とは限らないわけです。
このアンプ↑も僕が長年愛用しているプリチューブアンプ。今は無きグヤトーンFLIP200。出力は20Wですが今までも数百人規模のステージならいつもコイツでやってきました。僕がイチバン信頼してる大好きなアンプです。ドライブとクリーンの2チャンネル仕様になっていますがほとんどクリーンで使ってます。スピーカーはエミネンスに載せ替えてます。十数年前に電解コンデンサー関係を交換オーバーホール済ですが、最近ポットに多少ガリが出てきましたネ♪ ほとんどのショップさんがこのアンプのコトを近年の同サイズアンプでは絶対出せない太い音が出るアンプと言いますネ~ 僕はもうコイツを25年以上使っています。手持ちのギターアンプで2番目に長い付き合いです。一番古いのが娘が生まれた時に買ったフェンダーのFAT5↓(フルチューブ50W)で32年になります。
このアンプはポールリベラ監修でフェンダージャパンから発売された真空管アンプで当時の価格は確か10万円だったと記憶してます。コイツを買った時、世の中はバブル真っ只中で毎週のようにイベントライブが入ってましたネ♪ 当時のギャラは1時間のステージでバンドに平均10万円前後でした。メンバー4人と専属PAの5人でしたから結構いい小遣い稼ぎができましたネ~
当時使ってた機材はほとんどバンドのギャラで買ってましたネ。20代の頃メインで愛用してたモズライト63Reはさすがにギャラだけでは無理でしたから長期ローンで買いました。
少し前置きが長くなってしまいましたが、今日の本題
すべてのエレキ初心者さんにホントは真空管アンプを使って練習してもらいたいんですが、やはりお金がかかることですからそう簡単にはいきませんよね~ そこで僕がいつも初心者さんにおススメしているのがこのピービーのバックステージ↑
Peavey BackstageⅡ、市場価格は大体8,000円位
真空管は1本も使ってないソリッドステートアンプなんですが、ピービーが長年採用している独自のトランスチューブ回路搭載で音だけ聴いていると真空管を1本も使ってないなんて信じられない位チューブライクな音なんです♪ クリーンとドライブの2チャンネル仕様なんですがドライブで鳴らした時の歪み具合はもろ真空管アンプのそれ!って感じ。勿論、クリーン時でもソリッドアンプ特有の音の硬さや線の細さは全く感じません。
僕のは前面パネルにアルミプレートを貼ったりピグノーズロゴを着けたりしてかなりイジってありますから市販品とはかなりイメージが変わっていますが、10Wクラスのミニアンプの中ではこのアンプがイチバン使える音が出せるんじゃないかと思いますよ♪ エレキ初心者さんが短期間でピッキングニュアンスをつかむためには、こういう音が出せるアンプを使うことが一番の早道なんじゃないかと僕は考えます。
世の中で一番売れている初心者さん用のミニアンプVOXパスファインダーとは真逆といっていいんじゃないかと思うアンプ。価格は両者ともほとんど同じような感じです。しかしパスファインダーの甲高い音で長時間練習できます
これが↑バックステージⅡの中身。近年はアンプも表面実装基板を使ったものが多くなってますが、こんな感じで昔ながらのパーツが使ってある基板を見ているとやっぱ何か落ち着きますネ♪
メンテの際のパーツ交換もやり易そうなレイアウトですね~
これが↓吊るしの状態
これがモディファイした僕のヤツ↓
このバックステージⅡ↑は勿論真空管は1本も使われていませんから、購入後もメンテナンスフリーですしエンクロージャーの作りもかなり良いのでいろんなギグで活躍できると思いますよ~
モデル名の通りBACKSTAGEですからメインステージで使うなら多少工夫が必要になると思いますが、手前にかませるエフェクター軍を上手く使えばかなりのレベルまで持っていけるアンプだと思います。ソリッド10Wの割に中低域の音圧がシッカリ出るアンプなので小さな箱なら大丈夫なんじゃないかと考えます。
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トンカットアリサプリは人によって相性がかなりあるようで、3ヶ月欠かさず飲んでも全く効果が出ない人もいるようです。海外で人気の高いトリビュラスは日本では承認されていないこともありマカ同様このトンカットアリは中年男性には強い味方ですね。
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本を整理できると部屋が広く使えますからネ~
●VOXのケンブリッジ15は十数年前に廃盤になっていますが現行のVOX小型アンプの中ではAV15がその流れを継いだモデルなんじゃないかと思います。12AX7真空管を上手くプリ/パワー両方に使っているようです。プラスギターアンプシミュレーターが搭載されている15Wなので、ちょっとしたステージならエフェクターなしでもイケるレベルのギターアンプだと思います。僕の楽器友達の間での人気のあるアンプですね~♪
※30WモデルのAV30は完全独立2チャンネルと8エフェクト搭載なので、ある程度のライブならノンエフェクターで十分イケる仕様だと思います。なによりVOXのプリチューブアンプは安い!
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