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テレキャスターのピックアップ交換で注意すること♪ ~ノイズトラブル 「ブ~ン」逆位相

近年のピックアップはひと昔前のものと比べると結構低ノイズなものが多くなりましたネ~ 特にシングル・ピックアップは歪み系エフェクターを使った時にはかなり気になりますからピックアップ自体のノイズが少ないことは有り難いですよね♪
アルミシールド・シールや導電塗料など本体側でもしっかりノイズ対策することにより更に低ノイズ化できますが、あまりやり過ぎてしまうと肝心のピックアップ・サウンドのおいしい成分までスポイルしてしまうことがあるようですからご注意くださいネ!「ノイズもサウンドのひとつ」と考えるギタリストさんも結構おられるようです。
今回はピックアップ自体にノイズ対策が施されていることが多い「テレキャスター」用のピックアップについて少しお話することにしますネ♪ 先日、Youtubeでも少しお話しましたが「??」って方もおられたようなので復習の意味も兼ねてもう一度ご説明させて頂きま~す。
ギターのピックアップは単体で使った場合、各ポジション特有のサウンドがストレートに出せるところがイイんですよね~ 特にテレキャスターのブリッジ・ピックアップを単体で鳴らした時のトゥワンギー感はストラトではなかなか出せませんからネ♪
とは言えネックとブリッジをミックスしたサウンドもまたたまらなくイイんですよ~
メーカーさんによっても違いがあるんですが、本体に標準搭載されているピックアップはボディ材との相性を考えてチョイスされていることが多いんですが、それがプレイヤーさんの好みと同じか?となると、、、 この辺りのコトは人それぞれの好みですから難しい部分なんですよね~ メーカーさんが標準搭載している2つのピックアップに関しては勿論しっかりサウンドチェックされていますからほとんど問題ないと思いますが、自分の好みで「ネックピックアップだけ」とか「ブリッジピックアップだけ」というように片側のピックアップだけを載せ換える場合、注意しなくてはならないコトがあるんですよ~
ピックアップの位相とか「フェンダー・ムスタング」のフェイズ・サウンドって聞いたコトありませんか?
解り易く言うと、位相とはピックアップの「+/-」のこと! ご存知のようにエレキのピックアップはポールピースの周りを一定の方向にぐるぐるとコイルを巻いて作られていますよネ。その巻き方や方向・マグネットのS/N方向などはメーカーさんによって異なるんです。同じメーカーさんの中でも製造年式や種類によって異なることもあるんです。 で、それがどうしたの?ってコトですよね~ まずピックアップは単体で使った場合、位相(+/-)が逆になってもほとんど問題ありません。しかし2つ組み合わせて(ミックス)つないだ場合はその+/-が重要になってくるんです。基本的にピックアップの+にはもう片方のピックアップの+がつながるように配線するのがセオリーなんです。これが逆になった場合(+とー)、あの腰が抜けたようなフェイズ・サウンド(逆位相)が生まれるんです。勿論、先ほどのムスタングのようにスライド・スイッチを使って意図的にフェイズ設定にできるギターもありますよ♪ しかしそれはあくまでも飛び道具的な使い方であって、正直あまり実戦向きのサウンドではないんですよね~ ※例外もあります。
ご自分のギターのピックアップを載せ換え後、アンプにつないで鳴らしたら「あれ~なんやコレ!」、2つのピックアップをミックスで鳴らしたらこうなることはよくあることですよね~
そこで、みなさん逆位相だということに気が付くんです。単純にハンダ付けをやり直せばOK、2つのピックアップをミックスした時の音も問題無し! となりますよね♪
しかし、テレキャスターの場合はもうひとつ大事なコトがあるんです! それは、テレキャスの各ピックアップにはそれぞれノイズ対策が施されていることが多いんです。※例外もあります。
まず、ネックピックアップ(フロント)には金属製のカバーでピックアップそのものを覆ってあります。そのカバーにアースを落とすことによりノイズを減らしているんです。
もう片側のブリッジ・ピックアップ(リア)には底面に金属プレートが使ってあることが多いんですが、それがノイズ対策用のシールドなんです。
この写真はブリッジ側のピックアップ↑ このピックアップはご覧のようにコールド(黒/-)線から直接プレートのハンダ付けされていますよね。エレキのノイズ・シールドはコールド(ー)側につなぐわけですから、このピックアップは何の問題もありませんよ~
こちらはネック側(フロント↑)のピックアップ、こいつも(ー)線から金属カバーへ直接ハンダ付けされているので、配線は白黒の2本だけとなっています。 もしこの2つのピックアップが違うメーカーで+/-が逆だったとします。
何も考えずに配線したらミックス時に「腰抜けサウンドになってしまった!」 ということで、どちらか片側の+/-を逆に配線しますよね~  例えば、ネック・ピックアップ(フロント)の配線を+/-逆にしたとします。ミックス時のサウンドも正位相でバッチリになりますよネ♪ しかし、、、「ん?」??? 「なんかノイズが聞こえませんか?」 、、、どうしてか?
実はここに大きな落とし穴があったんです。-線から直接シールドカバーにハンダ付けしてあるわけですから、出力シールド線は白・黒2本ですよね! しかしこの状態で単純に+/-を逆につないだ場合、金属のシールドカバーにホット線が(+)つながっているわけです。その場合なにもしなくても微妙にブ~ンというノイズが発生しますし、金属カバーに指が当たればさらに大きな音で「ブ~ン!」となっちゃうんです。ギターをつないでいないアンプからのシールドのプラグの先端を指で触ったのと同じことですからネ~ 実はこのトラブル、原因に気が付いていない方が結構おられるんですよ~
テレキャスターはそのシンプルな構造からピックアップを載せ換えた場合サウンドの変化がダイレクトに楽しめるギターなのでストラトキャスター以上に奥が深いと云われています。
僕もテレキャス好きで長年愛用しているモデルなのでホントその意味がよく解りますネ~♪ そんなテレキャスのモディファイを失敗しないためにもピックアップの極性にはご注意ください。
★気軽にピックアップの載せ換えを楽しみたい方は、予めピックアップ・カバーやプレートへのアース配線はピックアップのシールド線とは別で配線しておくことをオススメします♪

★ついでにもう1つ!
テレキャスターはストラトと比べて、コントロールパネルのキャビティが狭いので、ノイズ面ではかなり有利なんですが、さらにアルミテープや導電塗料でノイズ対策を施した場合、ポットやジャック等の配線部分が接触して+/-がショートすることが結構ありますからこちらもご注意下さいネ~♪
僕のようにアルミ・テープでノイズ対策されている方は、テープの上からマスキングテープなんかを軽く貼っておくとトラブルになり難くなるのでお試しあれ♪ ※導電塗料の場合、テープが貼り付かないので、「コの字」に折り曲げたボール紙なんかを敷いておくとイイですよ~

【ワンポイント】ピックアップのシールド線のカラーはメーカーさんによって違う場合があります。ホワイトが+でブラックが-のことが多いですが、特に決まりはありません。セイモア・ダンカンの4芯ピックアップの場合、レッドとホワイがタップ用、ブラックがホット(+)の場合が多いです。通常のハムバッカーとして使う場合はレッドとホワイトを接続、グリーンが(-)、残った裸線がアース用となります。 ※例外もあります。
★シングルとして使う場合はレッドとホワイトの接続部分をアースに落とします。

■前回の記事:「テレキャスターの欠点、そこが魅力」


17年前に自作したテレキャス(Youtube)↓

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後方のドライブレコーダー話(Youtube)


サウンドハウス


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