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以前数人の方からお問い合わせを頂いておりましたストラトキャスターの配線改造について再度ご説明させて頂きます。 使っていないセレクターの手持ちが無かったので回答が遅くなってしまいました。m(_ _)m 先日、知人のギターを修理した時に交換したCRLセレクターでご説明しますネ～ まずはじめにお話させて頂きたいことは、ストラトのピックアップセレクターは初期不良や早期不具合発生品が多いということなんです。僕がストラトのセレクターにCRLを使っているのは長年の経験から一番トラブルが少ないということが理由なんです。30年間で初期不良があったのは2つ、早期不良発生も2つでしたね～ 内容は端子のハトメ部分のぐらつき、接点の折り曲げ部分亀裂による早期破断って感じで、CRL特有のものではなく電子パーツにはよくある現象です。 
80年代、国内ギターパーツといえばアーガスが有名でしたが、価格的なこともあって若い頃はなかなかCRLのようなUSAパーツは使えなかったんです。そのアーガスの5接点セレクタースイッチで3度連続で接点不良品に当たっちゃったことがあったんです。それからですね～ セレクターはCRF、ジャックはスイッチクラフト、ポットはCTSって決めたのは。。。 ただポットに関してはトルクの関係もあってVolのみ国産のSCUDを使うことは多いですね～ CTSだとトルクが強過ぎてバイオリン奏法がやり難いんです♪ スイッチクラフトのジャックはホント頑丈ですよ～ ただナット関係が国産品より多少大きいのでスペースの問題で使えないこともありますからご注意ください。 ★ストラトのセレクタースイッチはセンター左右で2回路ありますからアイデア次第でかなり複雑な配線も可能になるので個人的には優秀なスイッチだと思いますね～ ただ構造がかなり原始的なので判り易いんですが、金属疲労がすぐに接点不良につながるんです。不良箇所が発見し難い基板使用のボックスタイプは好きではないので、もし手に入れたギターにそのスイッチが使われていたらすぐ交換するんです。 
基本構造は黒塗りしてある端子がベース端子（主線）で、ここに接続した配線をどの端子とつなげるか？っていうことなんです。例えば、リアへか、センターか、フロントか？ 上記の配線図、リアピックアップの端子から別回路の主線につなげてあります。セレクターがリアポジションの時に接触する端子とフロントピックアップ端子をスイッチ経由でつなげるわけです。これで、リアポジションの時にスイッチ操作でフロント＋リアの配線になるわけです。この場合は単なるON-OFFのようなスイッチではなくポットを利用して配線すれば60年代ヤマハSGのようなバリアブルコントロールも可能なんです。
5接点（ハーフトーン可）スイッチの場合は各端子の他おとなりの端子にも接触しますからパラレル配線（並列）になるわけです。コイルインダクタンスが全て各6kΩのピックアップだとすればハーフトーン時に約3kΩのピックアップとなるわけです。発生電流が減る代わりに、あの独特なサウンドが出せるわけです。さらにセンターピックアップのマグネットがSN逆になっている場合はハーフトーン時にノイズを低減させる効果が生まれるんです。そしてハーフトーン時、+－を逆配線した場合はフェイズ効果で中抜けしたサウンドが得られるんです。ムスタングのようにネ♪
このセレクター配線でリアとセンターのハーフトーン時、スイッチをON（フロントへ接続）すればリア＋センター＋フロント全てのピックアップがONになるんです。
つまり一般的なストラト5色音プラス2色の合計7種類のサウンドがゲット出来ることになります。
★ピックアップ配線不良あるあるなお話♪
ストラトキャスターの交換ピックアップといえば「セイモア・ダンカン」が人気ですが、フェンダーのピックアップとダンカンのピックアップ配線は+－が逆ですのでご注意下さい。ピックアップを交換したら「コシ抜けな音になった！」っていう相談が結構多いんです。その場合99％配線が逆でフェイズ配線になっているんですよ～♪
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★第2ブログ↓2019年3月11日
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