エレキのフェイズ・サウンドって何ですか?
これ、エレキ初心者さんからよくされる質問なんですが、実はベテランの人からもたまにされるんです♪ ギター歴が長くても「電気に詳しくない人」って結構いますからネ~
そもそもフェイズ(Phase)とは何か? フェイズとは「位相」のコトなんです。エレキのピックアップは帯磁した鉄の柱(ポールピース)の周りを細いコイルで数千回巻いて出来ているんです。そのポールピースの上方で振幅する鉄である弦とで作り出される電流によってギターサウンドが出来上がるんです♪ たぶん一度は耳にしたことがあると思いますが「フレミングの法則」ってやつネ!
ギターのフェイズ・サウンドのお話で必ず登場するのが↑フェンダーのムスタング。このムスタングは「インフェイズ/正位相」と「アウトフェイズ/逆位相」の両方のサウンドをスイッチ操作でカンタンに出せちゃうんです。元々はビギナー向けのスチューデント・モデルとして開発されたギターなのにね~
フェイズサウンドとは2つのピックアップが組み合わさった時に作られる音のことなんです。「ハーフトーン」って聞いたことあるでしょ? その2つのピックアップ、例えば並列(パラレル)につながった状態だとしましょう! ↓ムスタングのインフェイズ
並列の場合、電池の並列接続と同じくプラスとプラス、マイナスとマイナスをつなぎ合わせます。電池の場合、並列接続(2つ)にすると電圧は1つの時と同じなんですが電池容量そのものがアップしますから長持ちしますよね♪ エレキのピックアップの場合も並列にするとパワーそのものに大きな変化は無いんですが弦振動を拾う範囲(音質)が多くなりますからモッチリしたサウンドになるんです。リアピックアップの硬い音とフロントピックアップの柔らかい音、この2つの良いとこ取り!って感じのサウンドですね~ 厳密にはピックアップを並列につないだ場合 → 例えば両方共「6kΩ」のインピーダンスだった場合、ハーフトーン(並列/パラレル)接続するとトータルのインピーダンスは3kΩになりますから、勿論発生する出力にも微妙な違いがあるんです。今、お話したのが正位相/インフェイズ。 今度は2つのピックアップのプラス・マイナスを逆同士で接続したとします。
この逆につなぐことをアウト・フェイズ(逆位相)↑と言います。ピックアップで発生した音、つまり「電流」というものには「波形」があるんです。そう+と-を行ったり来たりする波のこと♪ 先ほどのインフェイズ(正位相)の場合は組み合わさった音の波形は同じ、しかしアウトフェイズ(逆位相)の場合は音の波形が逆になるんです。その場合何が起きるか?
波形が真逆になると+-で打ち消し合いが起きるんです。そう音が無くなるんです。しかし、完全に無くなるのは+-が完全な真逆な波の場合。エレキの2つのピックアップを並列で鳴らしても音が無くならないのはフロントで作られる波とリアで作られる波が微妙に違うからなんです。そうブリッジ寄りのリアピックアップは硬い音、逆にネック寄りフロントは柔らかい音ですからネ♪ しかしこの両者で発生した波にも同じ様な部分はありますから、その似たような帯域の波部分の音が打ち消し合って無くなるんです。だからアウトフェイズはインフェイズとは違った腰が抜けたような非力なサウンドになるんです。
よく「ムスタングのアウトフェイズサウンドは使えない!」っておっしゃる方がいますが、確かにリードではなかなか使い道が、、ですが、コードのカッティングで使うと結構イケるんですよ~ エフェクターを使わなくても軽くワウをかけたようなフェイザー効果が得られるんですよ~♪ 僕はバリーホワイトの「愛のテーマ」のカッティングなんかでもワウを使わずムスタングのアウトフェイズで演ってますよ~
例えば通常インフェイズのみのストラト(リア+センター)でも配線改造してアウトフェイズ(逆位相)が出来るようにしてる方もいますよね~ しかしストラトの場合アウトフェイズ配線してもムスタングのアウトフェイズほど情けない音にはなりませんよね~ それはどうしてか?
これは、ストラトの場合リアピックアップとセンターピックアップの角度が違うからなんです。センターよりリアは1弦側がブリッジ寄りになってるでしょ! つまり発生する両者の音の波形の違う部分が多いんです。そう、打ち消し合って残る部分ネ!
それに比べてムスタングのピックアップはフロントもリアも同じ傾斜なんです。
つまりアウトフェイズさせた場合、打ち消される音がストラトより微妙に多いんです。 まぁ、その非力なサウンドをムスタングの長所ととるか短所とつるかは使う人次第ってコトですね~
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