前回の投稿記事「AM放送終了まであとわずか、、」の続きというかリクエストとでも言いましょうか今回は
デザインがカッコ良い70年代のビンテージラジオを買うなら
どのメーカーのどのモデルを選んだらいいか?というお話です♪
写真↑の1970年代ビンテージラジオは僕が中学生の頃流行っていた通称「BCLラジオ」です。50年経った現在でもこれらのモデルは程度が良い個体はオークション等で高値取引されています。勿論、僕が所有しているこれらのラジオは当時買ったものではありませんよ~ 70年代当時3万円前後もする高価なラジオはとても中学生の僕には手が出せる代物ではありませんでしたから!
現在僕が所有している個体は約20年前、BCLラジオ再ブームの頃ヤフオクで入手したものなんです。誰が火付け役なのか詳しいことは判りませんが、とにかく高かったですよ~ しっかり整備調整された個体は70年代当時の定価より高いものがほとんどでした。写真の向かって右端「クーガ2200」は20年前オークションで程度が良い個体を自分用と父親へのプレゼント用に2台続けて落札したんですが2台で10万円近くなったんですよ~
入札しても入札してもドンドン上がっていっちゃうんですよ~ 当時のオークションブームのバブル期とでも言いましょうか、、
このソニースカイセンサー5900↑もクーガ2200と人気を二分するモデルでした。勿論2つとも現在でも人気が高いモデルです。
両者とも高級BCLラジオのお約束となっていたBFOスイッチが搭載されているのでアマチュア無線が聴けたんです。
当時中学生の僕は兄貴からのお下がりのクーガNo7で夜7時
「ラジオオーストラリア」を受信して喜んでいました♪ オープニングの「ワライカワセミ」の鳴き声を聴くためだけにチューニングダイヤルを回す手に全神経を集中させていました。だってクーガNo7にはアマチュア無線を聴くBFOは入ってないんです。でもロッドアンテナに巻き付けて無線を受信するコンバーターキットを作って何とか聴いてましたよ~ で、その後マイブームがギターに代わっていったわけです。。。
★はいではここからが今回の本題です。
もしこれから写真↑の人気機種を入手したとしても両者ともFMの受信上限が90MHzなので5年後に完全移行される現在のAM放送内容は聴けないわけです。勿論、先日お話した受信周波数を調整すれば聴けれるようになります! ※5900は難易度高いです。
僕はこの2機種については基本スペックのままで持っていたいのでガリ除去のための内部クリーングしかしていないんです。
あとスカイセンサーの中で一番好きな「ICF-5800」もガリ対策のみにしています。 ※ソニースカイセンサー5800前面パネル側内部
受信周波数調整についてはある程度時間をかければ何とかなる話なんですが、なんといってもこのICF-5800も1973年の製品なので各部の樹脂パーツの劣化が進んでいるわけで、、、 ま、そのへんのコトは専門のプロの方なら朝飯前だと思いますが、取り敢えずトーシローの僕は手を出さない方が無難ということで、、、♪
とはいえこのICF-5800、とにかく音がイイんです。数年後実施されるAM放送FM移行のことさえ考えなければ僕の中でのビンテージラジオとしてはベスト1ですね~
こいつの後継機というか上位機種の5900よりゼッタイこの5800の方が音がイイと思います。勿論、個体差もあるとは思いますが少なくとも僕の手元にある両者を同条件で聴き比べるとそんな感じです。同じスカイセンサーシリーズにはFM受信に特化したICF-5600っていうモデルもあるんですが、残念ながら5600は中古市場でもなかなか程度の良い個体が無いんです。
▲50、60代ラジオ好きのバイブル【BCLラジオカタログ】
流石に5600のFM受信音はキレイなんですが5600は当時でもデザインが奇抜でハイカラに思えて個人的には日本のラジオっていうルックスの5800が好きなんです。音以外に5800が好きな理由は経年劣化でどうしても発生してしまうボリュームやスイッチ関係のガリ対策メンテナンスが超し易いトコロなんです。ボリュームポットやスイッチを外して分解クリーニングすれば完璧なんですが、そこまでしなくても接点復活剤注入やエアダスターでの吹き飛ばし作業を前面パネルだけ外せれば簡単に出来ますから気軽に定期的なクリーングが可能なので使っていて安心感があるんです。
ということで僕が一番おススメしたいビンテージラジオは
やはり何と言ってもナショナル/パナソニックのクーガNo7↓
この3台↑合成写真じゃないですよ~ 普段愛用しているメイン機が一番手前に写っているヤツ。※20年前に入手
後ろの2台は補修パーツ取り用のジャンク個体で先日オークションで入手しました。
クーガNo7については常に補修パーツをストックしていたんですが最近手持ちが無い部位の破損が確認されたので急遽入手したんです。しかし運良く真ん中の個体は手持ちの補修パーツで修理することが出来たのでNo7の完全個体は2つになりました♪
まず僕がこのクーガ7をイチオシする理由は
①FMの受信上限が広い(ワイド / FM76~108MHz)
バリコン調整の必要無し! 2028年以降のAM放送廃止に対応
②ビンテージBCLラジオの中でも特に音がイイ!
③チューナー音声信号をカットしてアンプとして使用可能!
今でいうパワードスピーカーですね~ ただモノラルなのでスマホやMPプレーヤーなどの出力をつなぐ際は外部機器からのステレオ信号を3.5mmモノラル(2極)プラグに変換する必要があります。
※L信号とR信号をミックスしモノラル信号としての入力が必要。
ヘッドフォン出力やラインレベルのL/R信号の+側を簡易的に短絡させミックスさせてた場合、音源側の機器が壊れてしまうことはほとんど無いとは思いますが、厳密にはL/Rのステレオ信号をモノラル信号としてミックスする場合は左右の信号同士が干渉しないように適正な数値の抵抗をはさむ必要があります。※以前解説済
エレキギター2本(A・B)を単純にパラレルケーブルでつなぎ1台のアンプで鳴らした場合、ギターAがボリューム操作するとBの音量も勝手に変わってしまうのと同じような現象です。
ギターのフェイズスイッチのように意図的に逆位相を利用して中抜けのサウンドにすることも世の中にはありますが、音楽信号の場合そうなっては困りますからね。
④分解クリーニングやボリュームポットのガリ除去(接点復活剤)が比較的容易にできる!
ボリュームポットのクリーニングはフロントパネルを外す必要があるんですが、裏側4本のスクリューを外せばフロンパネルはハメ込んであるだけなので簡単に外せます。あとはボリューム関係のシャフト固定ナットを外せば基板を後ろ側にズラせます。
⑤AM用バーアンテナが本体上部からワンプッシュで飛び出すジャイロ方式なので、一般的なAMラジオのように受信感度に合わせて本体の方向を変える必要が無い↓
・・・・現在、追加書き込み中です
■近年のラジカセの性能は?・・・2022年3月1日投稿記事
現在世の中にでまわっている抵抗入りケーブル、ほとんど後者タイプです。このタイプのケーブルをラインで使うと信号が小さくなり過ぎて使い物にならなくなってしまいますのでご注意ください。
★ヤフオクなどでビンテージラジオを買う際は多少金額が高くても電解コンデンサーなどの主要電子パーツが交換されている個体の方が長い目で見ると安くつくと思います。
ボリュームポットのガリだけを取り敢えず接点復活剤注入で応急処置してある個体がたまに出品されていますが、復活剤で洗い流しましたって感じで本体内部がベトベトになっているものありますから、復活剤使用の個体はできるだけ避けた方がいいかもしれません。勿論、電気知識がある方の出品なら問題ないとは思いますが、、、 ※古いボリュームポットは分解し摺動部や接点面を磨き洗浄しない限りまたすぐにガリが発生します。
復活剤のかけ過ぎでベトベトになったポットはかえってホコリが溜まりやすくなってしまう事が多いんですよ~
■【飽きが来ないギターのボディカラーは?】
・・・・・2022年12月27日投稿記事
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