ギターのサウンドはネックで8割決まる!? ~ストラトネック交換で化けることもある

まず今回、タイトルになっている「ネックで8割決まる!」についての意味を少しご説明します。ギターのサウンドで「良い音」「悪い音」っていうのは人によってそれぞれ定義が違うと思います。もっと柔らかい表現で区別するなら「好きな音」「嫌いな音」でしょうか~ 今回8割で決まる!って言っているのは、ギターを楽器として冷静に判断した場合、その個体が「良質なものか否か」ということを言っています。つまり弦を弾いて「音がどれ位のびるか?」「どれ位の音圧感があるか?」「弾き易いか?」これらの数値(体感)が高い個体を「良いギター」として表現させて頂くことをご理解ください。※近年、Youtube動画同様ブログ記事についても誹謗中傷を入れて来られる方がおられますので記事によっては面倒な表現になってしまうことがあると思いますが何卒ご理解くださいますようお願い致します。m(_ _)m
これ↑は僕が20年近く愛用している1968年製アライの1702T
アライとは荒井貿易、現在のアリアプロⅡのことで、昭和40年代当時はまだArai(アライ)だったんです♪
この個体はジャパンビンテージがオークション関係で価格高騰し始めた時期に入手したものなので結構高かったんです。っていうか当時の悪徳ショップに騙された!っていう感じでしょうか。 送られて来た時、ネックは過激な純反りとネジレ! フロントピックアップのシールド線は被覆部分も中の線もボロボロ、数日でフロントピックアップの音は出なくなりました。分解チェックしましたがコイルもやられていました。「水分」でダメになったって感じでした。 ま、入手した時点で30年以上経っているギターなので仕方がない話ですが、僕も経営者ですからもし「楽器商」だったとしたら高くても10,000円ちょいっていう値段で売ったと思うんですが、当時の僕はコイツにその3倍以上のお金を払ったんです。ショップさんからの質問回答も「かなり状態が良い個体です。ネックや電気系統に一切不具合はございません!」でした。
当時、ギター仲間にも状況を話ししたんですが「ま、高い授業料だったと考えな!」って言われました。僕もルックスだけは気に入っていたので仕事場のオブジェとしてしばらく壁に飾っていました。 これは↓現在の状態でかなり手を入れてあります。
もうこのモディファイしたカタチで15年以上使っていますから、買った時の1702Tとは全くのベツモノですね~
以前お話した通りこのギターは元のミディアムスケールからストラトと同じフルスケール(324)に改造してあります。ネックポッケット加工とブリッジ位置変更等、結構大変でした。現在のネックになるまでは色んなネックを試しましたが最終的に今のメイプル1Pネックで落ち着きました。
ショップに対しての意地もあったと思います。「アンタんとこが売ったギター、こんなにスゴいギターに生まれ変わったゼ!」って見返してやりたかったんです。
この1702T、ボディ材は何層にも貼り合わせられた安物のべニア材、なかなか相性がいいネックが無かったんです。しかし予備で買っておいたメイプル1Pネックに載せ替えた瞬間、、、 コイツが化けたんです。それが現在のネックなんです。その時ホント思いましたネ~「やっぱギターはネックなんだ~!」って。だってボディ材スカスカのべニアですよ! 【現在の総重量:2.7kg】
まぁ~当時のジャパンビンテージギターにはよくあるパターンですがネ♪ でも確かに当時の国産ギターって音に色気みたいなもんがありますもんネ~
とにかく高いお金で買ったギターなんだから「元は取る!」の一心で手を入れたんです。で、そのギターが今では一生手放せない1本になっていました♪ この1702Tは海外への輸出仕様「ユニヴォックス」のハイフライヤーとして当時販売され、あのニルヴァーナのカートコバーンが愛用していたことで日本より海外の方で有名になったギターなんです。僕もYoutubeでコイツをよく弾くんですが、今でも年に数件海外の方からメールを頂きます。
メールの内容はみなさんよく似ていて、「モデル名はハイフライヤーの何番ですか?」、、みたいな感じですね。ピックガードの形状が少し違うようですが、「型紙」を送って頂けませんか、、なんていうメールも頂いたことがありました。 全て海外の方からですね~ ★ピックガードも自作です。

この形状、日本の方はやはり本家「モズライト」ですから。
所詮この1702Tはモズライトのデッドコピーの類ですからね♪ ご存じかとは思いますが、モズライトのデッドコピーといえばやはりゼンオンのモラレスでしょうね~ あれはホントよくコピーされてましたからネ♪ でもめちゃ重かったんですよ~
昭和40年代、正式な国産モズライトといえばファーストマンのアベンジャー。あれは正式なライセンス商品でしたから。確か当時本物のモズライト(66)が160,000万円、アベンジャーが48,000円でカタログに記載されていたと記憶してます。この記事書きながら当時のカタログ探してるんですが、大事な時にいつも行方不明になっちゃうんです♪ 当時のカタログ表紙↓
向かって3時の位置に写ってるのがアヴェンジャー・ギター↑

話をネックに戻しましょう! 僕の1702Tに載せてあるメイプルネックには結構太めのフレットが打ってあります↓
ネック自体は特にトラやバーズアイが入っているわけでもないプレーンな材ですが、正目部分中心のメイプルなのでネック材としての条件は良い個体だと思います。1702T以外のボディにも載せたことがあるんですが「ん~」ってな感じで特に何も思わなかったんですが、なぜか1702Tに載せると音が前に出てくるんです! それとは逆に他のネックを1702Tのボディに載せても、、、
なんかエレキって面白いですよね~ 「相性」なんでしょうネ♪
これは↑トーカイのスプリンギーに載せてあるネックなんですが打ってあるフレットは先ほどの1702Tとは違い細めのビンテージタイプを打ってあります。スプリンギーにはこのネックの方が音にハリが出るんです。このフレットは2度目のもので数年前にリフレットしたんです。ビンテージタイプはどうしてもさっきのジャンボフレットより減りが早いですからネ~ 僕は貧乏なのでリフレットはいつも自分でやってるんです。ショップさんに頼むと5万円位かかりますからネ~ ま、手間を考えると妥当な料金だとは思いますよ♪ リフレットはホント気を遣いますから、お金もらっても絶対他人(ひと)のはやりたくないですね~ 職人さんは本当尊敬致します。。。
これが↑スプリンギーに載せてるネックの握り部分
以前少しお話しましたがネックの木目はやっぱ「柾目」が一番いいんじゃないかと思います。このネック、ハデではないんですが結構トラが出てるので「いつかは反りが出るかもな~」って思いながら使ってるんですがお陰様でもう10年反りは一切出ていませんネ~ もうこのネックも15年以上使ってますが、最初の頃は多少順反りがありましたネ♪
これはそのスプリンギーのボディ(アルダー)↑
僕がサンバーストやナチュラルのギターを買う時に基準としている木目パターンがこれ♪ ソリッドカラーの場合、木目の確認はできませんが、極薄塗装ならなんとか判断できますからね~ といってもメーカーさんもこの手の木目ならソリッドカラーにはしないと思いますが。。。
これも主観なんですがボディ材の木目は派手な板目よりこんな感じの目が詰まった柾目の方が音のバランスが良いような気がしますね。でも最近はこんな感じの木目ボディって少ないんですよね~ 僕が学生の頃(70年代)2トーンサンバーストといえばほとんどこんな感じの木目だったんですけどね~ 特にトーカイのストラト(スプリンギー)はそうでしたネ♪
当時のトーカイは10万円以下のリーズナブルなモデルでも必ず極薄塗装でした。(ウレタン)※上級機種はラッカー
当時国産メーカーのほとんどが厚塗りのポリエステル塗装でしたが、極薄ウレタンにこだわったトーカイはさすがだと思います。今世の中に出回っているジャパンビンテージを見比べても、トーカイのビンテージモデルだけは明らかに他社同価格帯の個体とは塗装の風合いが違いますからネ~
ポリエステルは経年変化で割れが発生することはありますが、塗装面を軽く磨くだけで元のテカりが復活しちゃうんです。ま、見方を変えればポリエステルは丈夫な塗装ということなんでしょうが、楽器の塗装としてはどうなの? 経年の風合いはどうなの? ってことなんですよネ♪
僕は今でもラッカー塗装じゃない廉価なギターを選ぶ際、エステル塗装のギターには絶対手を出さないように決めています。
同じポリでもウレタン塗装のギターを選びますネ~ といってもポリエステル塗装が絶対ダメ!ってことではありませんよ~ 個人的に好きになれないということだけです。海外の有名ミュージシャンはライブ現場の天候影響を受けにくいポリエステル塗装のギターを敢えてチョイスされることが多いようです。以前楽器業界の方から聞いた話ですが、プロミュージシャンじゃなくても海外はポリエステル塗装を好む方が多いそうです。高いお金を出してボロボロのレリックギターを好んで買うのはほとんど日本人のようです。レリックギターは手間と時間がかかるので価格が高くなっちゃいますが、商品管理が楽なのでショップさんにはオイシイ楽器なのかもしれませんネ~
最近巷では「ローステッドネック」が流行っていますが、確かにローストされたネックはいいと思います。「カ~ン!」って感じで音が抜けていく感じがしますから。 新品なのに当たりのオールドを弾いたみたいな感覚とでも言いましょうか。。。
でもローストされたネックってパーツとして手頃なお値段で売ってないんですよね~ だからバッカスのローステッドネックモデルを買ってネックだけ使うなんて~のもありかもしれませんネ♪
ということで今日イチバンお話したかったコトは、
ボディがどんな材料であってもゴキゲンな音が出せる場合があるということと、デタッチャブル・ネック仕様のギターはボディとネックの相性があるから、もしボディは気に入っているけど音がイマイチだから手放す!なんて考えてる方は一度ネックをはめ換えてみてはどうでしょうか?
ひょっとしたら化けるかも。。。

冬はフルアコが弾きたくなる!:2021年10月20日投稿記事


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