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中古ラジカセの音が出ない★オークションで買った音響機器のカンタン修理やり方~接点復活剤は使わない方がいい#ガリ除去の間違った方法

↓SONY CF-1980V(1977)    ↓SONY CF-9000(1976)
最近中古ラジカセやカセットデッキのお話をよくさせて頂くので僕の周りでも70~80年代の中古音響機器をオークションなんかで手に入れている人が多くなりました。ん~ある意味「SDGs!」
Youtubeやブログの常連さんからもラジカセに関するご質問をよく頂きます。その中から1つご紹介♪
僕も愛用している70年代ソニーのラジカセCF-9000(リズムカプセル9000)※上写真の奥のブラックのやつ↑
【ご質問内容 / Aさん50代男性】中古でジャンク扱いのソニー・リズムカプセル9000を安く買いました。カセットテープ再生ができない状態だったんですが、市販のゴムベルトと交換してなんとかテープが回る状態に直せました。ラジオも問題なく聴けるんですが、ラジオ放送を録音しようとすると音量が極端に下がってしまいます。毎回ではないんですが3回に1度位の頻度で発生します。録音していなくてもメイン切替スイッチをミキシングにすると同じ症状になります。その際ミキサーの各ツマミはしっかり上げています。一応スイッチ関係には接点復活剤を吹きかけたんですが、やはり電子部品を交換しないとだめでしょうか?
★なるほど~、大変でしたネ~
このような症状は70年代ソニーラジカセでは結構あるあるな話なんですよ~ Aさんの修理方法として、やらない方が良かったな~ってことが1つ! それは「接点復活剤」の吹きかけ
ラジカセに限らず楽器関係でも接点復活剤を多用される方が結構多いんですが、今回のようなパターンの場合「接点復活剤」では直りません。一時的に症状がおさまるかもしれませんが、数日または数時間でまた発症すると思います。それどころか修理前より悪い状況になってしまうかもしれないんです。
そもそも接点復活剤はボリュームポットやスイッチなど接点の導通状態が悪くなっているのを一時的にアシストするだけのものなんです。つまり復活剤は導通の手助けをする液体なのである程度接点に残ってその役目を果たすものなんです。つまりかけ過ぎるとパーツ内部にぺっとり残り時間経過とともに粘性のゴミと化しクリーニングしたつもりが逆に余計なホコリやチリを呼び寄せてしまうんです。今回の症状から考えられるのは、おそらくメイン電源切替スライドスイッチと録音再生切替スライドスイッチ接点部の「硫化」が原因じゃないかと考えられます。
修理として最も確実な方法としてはオーディオ基板から2つのスライドスイッチを取り外し分解クリーニングすることなんですが、もしこれをやるとなると結構大変で古いハンダ除去にある程度慣れた人でないとスイッチを取り外す前に基板の回路線をダメにしてしまう可能性が大きいんです。★そこでご提案♪♪♪
今回Aさんのお話から推測すると「3回に1度」の割合で発症ということですから、ひょっとしたらスライドスイッチを取り外さなくてもイケるかもしれません。その際使うのが「接点洗浄剤」
コイツは「接点復活剤」と違い吹きかけた患部に残りません! そう揮発して無くなります。勿論100%ではありませんが。
この接点洗浄剤は酸化・硫化した金属部分の皮膜を除去してくれるんです。一番イイのはやはり分解して接点部に塗布しブラシで軽く擦りながら汚れを除去することなんです。
今回Aさんは既に復活剤をたっぷり吹きかけられたようですのでまず復活剤を洗い流す感覚でスライドスイッチ内部に吹きかけます。洗浄剤にはいろんなタイプがあるんですが樹脂や他のパーツに影響が出ないものを使うようにしてください。
成分にもよるんですが汚れ除去力が強過ぎてプラスチック系のパーツを溶かしてしまうモノもあるんです。特に70年代当時の中古ラジカセの樹脂パーツはかなり劣化していますから洗浄剤が浸透した時点で割れたりすることもあるんです。
吹きかけるスイッチ周りをキッチンペーパーなどで覆っておくと作業がスムーズにいくと思います。
吹きかける際、基板は立てた状態で汚れを下へ流し出す感じでやった方がいいと思います。僕も普段、分解せずに洗浄する場合は立ててやっていますよ~
★洗浄剤をスライドスイッチ接点めがけて吹き入れます。
少しおいてからスイッチの入れ切りを繰り返します。
汚れの状態にもよりますが最低でも数十回カチャカチャやってみてください。上手くいくとスライドスイッチの下から黒く汚れた洗浄剤が流れ出てくると思います。単に茶色い液体ではなく黒い液体なら間違いなく硫化皮膜がある程度落とせていると考えます。で、液体の流れ出しが多少収まって来たら、再度洗浄剤をスイッチ内部に吹きかけます。この工程を流れ出す液体がある程度きれになるまで繰り返します。★僕はこの作業をやる時は1時間位かけますね~ 今までこの方法で症状が収まらなかったことはほとんどなかったですネ♪
これが僕のラジカセ修理に使っているスプレー軍
向かって左端が「接点復活剤」ですが、使い方さえ間違えなければホント頼りになるスプレーですよ~♪ 写真中央が「洗浄剤
クリーニング作業であると便利なのが写真右端のエアダスター
やっぱ逆さ使用OKタイプじゃないとネ!
■サンハヤト接点ブライト
スイッチ接点メンテナンスの基本は「足すより除く!」
出来れば余計なものは金属接点につけない!!

▼SONY CF-9000 ミキサー部パネル内部↓
ミキサーコントロール部のポットやスライドボリューム等は結構ホコリが入りやすいので小まめにクリーニングすることをおススメします。ただミキサーセクションのボリュームポット以外の電子パーツがやられることは少ないですね。ミキシング時での音量トラブルはほとんどオーディオ基板のスライドスイッチが原因になっていることが多いようです。
手前側に見える数個のリーフスイッチはリズムマシンのパーンON-OFFスイッチです。ここの接点面クリーニングも必須です。
僕のCF-9000は今まで特にノイズが気になるなんてことは無かったんですが念のためオーディオ基板の電解コンデンサーは先日ほとんど交換しました。さすがに40数年前の家電ですからネ♪
中古購入して4年ちょっと経つんですが駆動モーターのベルトは2度交換しました。
僕は修理専門屋さんではありませんし下手の横好きで電気いじりしているだけなので、シロート目線での体験談しかお話することはできませんが、もし少しでもどなたかの参考になれば幸いであります。m(_ _)m 作業は個人責任でお願いしますネ♪


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感想(12件)


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令和の今、ラジカセブーム再燃
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FMの受信周波数帯域が90MHzまでの70年代のBCLラジオやラジカセを2028年以降も現役で使い方は是非見て下さい。



テレビがおもしろくなくなったならプライム!


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