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マルチエフェクターのアンプ・シミュレーターを上手に使う【初級エレキ講座】

エレキをやっている方なら少なくても1つ2つは持っているんじゃないかと思われるアイテムが「エフェクター」。
そのエフェクターにも多機能をウリにしたマルチエフェクター、音にこだわった単体のコンパクトエフェクターとその種類もさまざまですね~♪ 僕は基本的に単体のコンパクト派で自分のバンドでマルチを使うコトはまずありません。 何故か?
それは単純に僕がエフェクターを多用するギタリストではないか
らです。、、、なんて言うとカッコいいんですが、単にコンパクトエフェクターが好きなだけなんです。 もしいろんな種類のエフェクトが必要になったとしても、コンパクトをパッチケーブルでつなぐだけです♪
これ↑は以前ご紹介した僕が普段使っているボード。
でもこのボードはYoutubeでの演奏動画を作るためのセットでバンドで使ったことは一度もありません。 バンドではオーバードライブディレイしか使わないんです。リバーブはアンプ搭載のスプリング式を使ってるんです。もう四半世紀以上そのスタイルでやってます。 じゃ~なんで演奏動画にはこのセットを使っているのか? それはマルチ(KORG PANDORA STOMP)に搭載されているギターアンプ・シミュレーターとキャビネット・シミュレーターを使いたいからなんです。
投稿用動画ではほとんどライン録りしているのでギターアンプは使ってないんです。 勿論、使う時もありますよ~
しかし動画撮影は夜撮るコトが多いので、ご近所さんに迷惑はかけられませんからネ♪ 一応うちは一軒家でお隣さんとの間隔も結構ありますから、ある程度の音量でもイケるんですが、正直言うとミスピッキングで恥をかきたくないだけなんです♪♪♪  エレキ初心者さんのために解り易くご説明すると、アンプシミュレーターっていうのは「マーシャルのJCM800」とか「フェンダーのベースマンやデラックスリバーブ」、「ヴォックスのAC30」等有名どころの名器のサウンドを再現できるシステム。
キャビネットシミュレーターっていうのは、そのアンプでいろんなパターンのキャビネット(スピーカー・ボックス/エンクロージャー)を鳴らした時のサウンドを再現できるシステムなんです。超ベンリでしょ~♪ もし現物をそろえるとしたらかなりのお金がかかっちゃいますからネ! でもいくらシミュレーターといってもやはり現物と全く同じ音は出せませんけどね♪ 「それっぽい音」って感じですね~ 特に僕が愛用しているコルグのパンドラ・ストンプは1万円ちょいというリーズナブルなモデルですから。 このストンプももう数年前に生産完了しているので新品で入手するのは難しい代物なんです。 同じようなコンパクト・マルチではZOOMのMS-50Gが人気ありますね~  こちらは今でも現行↓ですからどこのショップでも入手可能です。
で、今回の本題は「アンプシミュレーター」と「キャビネットシミュレーター」の正しい使い方のお話。と言ってもその設定や使い方は人それぞれですから、あくまでも参考話ということでご理解くださいネ~
まずアンプシミュレーターというモノは基本的にフラットなオーディオアンプにつなぐことを前提に調整されています。※例外もありますよ。 まず、ギターアンプとオーディオアンプ(ミキサーも含む)は何が違うのか? 今回は入力インピーダンスに関しては割愛させて頂きます。あくまでもサウンド面のお話です。 オーディオアンプというものは入力されたソースの音源を忠実に再生するのが役目の増幅器。つまり基本的にはバスやトレブルというトーンコントロールは必要無いんです。しかし音源を再生する環境は人それぞれ違いますから、トーンコントロールでの補正がある程度必要になってくるわけです。まぁ~ほとんどの方が補正というよりドンシャリに寄せた迫力ある音を求めてトーンをいじっているわけですがネ♪
そのオーディオアンプと真逆の増幅器がギターアンプ。今回は一般的なエレキ用ギターアンプ前提でのお話。
エレキはバンド内では主に中音域を担当する楽器。つまりエレキのおいしい帯域は「中域」ということです。なのでギターアンプはフラットなオーディオアンプと違いある程度中音域を重視した設定になってるんです。なのでもしギター用のインプットにオーディオ音源をつないだとしたら「情けない音」になってしまうんです。ミニギターアンプによくあるオーディオ音源用AUX(外部入力)端子はメインのギターアンプとはプリが全く別回路になっているんです。 逆に先ほどのフラットな特性のオーディオアンプにエレキをつないだ場合は全く色気のないスカスカな音になっちゃうんです。 近年のミキサーやインターフェースにはギター用のシミュレーターが内臓されているものも多いんですが、正直あまり凝ったサウンド作りが出来ないことが多いんです。
勿論、PC上のアプリを使って細かく設定できるものもありますよ。僕が普段愛用しているヤマハAG06もギターアンプ・シミュレーターが使えるんですが、どうやっても僕好みの音にはならないので、パンドラ・ストンプ経由でやってるんです。つまり僕のAG06のギターに使っている入力は単純にラインレベルのオーディオプリアンプにしてあるということです。
仮にパンドラ・ストンプから出た音にAG06のギターアンプ・シミュレーターをONにしたとすれば、ドンシャリもいいとこになってしまうんです。全く使えないというサウンドではありませんが、ギター以外の楽器と合わせた時に「うるさい音」になっちゃうんです。
そうクロスオーバーしちゃう音が多過ぎちゃって、、、♪ バンド活動でイチバン重要なのがコレなんですよね~ これからバンドを組もうとお考えのエレキ初心者さんは、この辺のコトをよく理解してチャレンジしてみてネ~
話を本題に戻します。つまりマルチエフェクターに内蔵されているアンプ・シミュレーターを使う場合は出来れば単純なミキサー等のオーディオアンプ系につないでください。もしギターアンプでマルチを使う場合はシミュレーターをOFFにした方がサウンドメイクがし易いと思います。 勿論、ONするもOFFにするも人それぞれ自由ですよ~♪

★ギターアンプあるあるなお話
よくギターアンプのトーンコントロール / BASS・MID・TREBLEをセンター(12時位置)にすればフラットになると云われてますが、それはアンプにもよるんです。確かにセンター位置で全くクセのない音になるアンプもありますよ。勿論、クセが無いといってもあくまでもギターアンプとしてで、オーディオアンプのフラットとは違いますよ~
あの超有名なJC-120(ローランド)、実は各トーンノブをセンターにしてもフラットな特性の音にはならないんです。 先日お亡くなりになられたゴダイゴの浅野さんがJC-120の開発に携わられたコトは有名なお話ですが、JC-120のトーンコントロールノブのセンター位置は浅野さんが一番使い易いサウンド(よく使うサウンド設定)で設定されていたというコトなんです。これは当時のご本人のお話なんで、現在販売されているJC-120のトーン設定が当時のままとは考え難いコトですが。

宅録でのライン録りで使っている人が多いアンプラグ↑がこれ
設定次第で、まさかこんな小さいヘッドフォンアンプで鳴らしているとは思えないほどのサウンドが手軽に出せちゃうんです♪


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