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ビンテージオーバードライブ~CMOS素子ならではの真空管っぽい粗い歪みがクセになる古いペダル~YAMAHA/COD-100

今日はみんな大好き「オーバードライブ・ペダル」のお話です。歪み系エフェクターを買う場合ほとんどの方が守備範囲が広くて扱いやすいペダルを選ばれると思います。
かく言うわたくしもやはりいろんなシチュエーションで使えそうなものを選んでいますね~ そんな歪み系の中でも汎用性を無視して選んじゃうものもありますよね! そうFUZZ(ファズ)です。しかし現在僕はファズペダルは1台も持っていないんですよ~ ※ギターに内蔵した自作のパッシブファズは除く
この写真↑はファズではないんですがかなりクセがあるヤマハのオーバードライブペダル。正確な発売年は憶えていないんですが90年代に人気があったエフェクターシリーズの「オーバードライブ / COD-100」。当時20代半ばの僕はコイツではなくビートドライブ / BD-100っていうヤツを使っていました。
今回お話するこのCOD-100というペダルはよくある甘い歪みのオーバードライブなんですが、ちょっとだけ他のODとは違うんですよ~ 現代ではデジタルでリアルな真空管サウンドを再現する技術が当たり前になっていますが、それでもまだまだアナログ回路にこだわったペダルの新製品がいろんなメーカーさんから発売されていますよね~ アナログにこだわる!っていうのは単純にサウンド面のことだけじゃないんですよね~
筐体のルックスや回路基板などは勿論ですが、単純な言葉では伝えられない電気製品として魅力がアナログ機器にはあるんですよね~♪ このCOD-100というオーバードライブに使われている素子は一昔前に真空管ライクなサウンドを出すために使われていたCMOS(シーモス)回路が採用されているんですよ♪
CMOS(シーモス)回路は現代のソリッドアンプのように入力に対してリアルタイムに歪みを発生できるものではなく徐々に歪む真空管の特性に近いモノがあるんです。ある意味ソリッドアンプより抑揚のあるサウンドが出せる回路とでも言いましょうか
詳しい回路説明は今回割愛させて頂きますが低い入力バイアス電流などCMOS回路特有のものがこのCOD-100のサウンドの基になっていると考えます。ただ一般的なオーバードライブペダルと比べるとかなりノイジーであることは紛れもない事実であります。
ただこのペダルを踏んで弾いていると本物の真空管が入っているんじゃないかと錯覚してしまうほど同じヤマハのこのシリーズのオーバードライブともサウンドの違いがハッキリ判ると思います。ノイズもサウンドの一部と思えてくる独特な歪みが僕は大好きですね~ 80年代グヤトーンのフルチューブアンプFLIPっぽい歪みですね~
一般的なペダルのゲインにあたるツマミがOVERDRIVEなんですが絞り切った(7:00)位置でも完全なクリーンにはなりません。ギターのボリュームをある程度絞っても同じく微妙に歪みます。ボスBD-2(ブルースドライバー)みたいに器用なペダルとはいえませんがCOD-100はLOWとHIGH2つのEQコントロールを搭載しているので高音域をキープしたまま低音域のブーストが可能なので音質面での自由度はかなり高いと考えます。
ボスOD-3の様にブーミー過ぎる低域で悩むことはありませんネ!
中古市場相場は5,000円~8,000円ってとこですね!
当時のこのシリーズのオーバードライブは見た目が似ているので中古購入される際はお間違いのないように注意してネ♪
先日Youtubeでお話したバッテリーアンプに改造した70年代のロコアンプとの相性もバッチリでした!




ギターの弦は僕の周りでもダダリオ使っている人が多いですね
特に10-46はモズライトとの相性も良いような気がします。
フルスケールのストラトに10はちとキツいかな~
僕はフェンダー系には09、ギブソン系には10って感じです。
音の立ち上がりとパンチ感重視ならやっぱダダリオですね!
弦の柔らかさ重視ならアーニーボールでしょうね~
僕はアーニーボールもダダリオと同じ位よく使っています。アーニーボールはダダリオと比べると微妙に柔らかいからか弦が切れ難いような感じがするのでライブで使うことが多いです。
ただダダリオよりボールエンドの固定が甘いように感じます。弦が切れるよりボールエンドの巻きがほつれることが多いですね。なのでライブ前の弦交換は必ず1、2弦のボールエンドにハンダを流し込んでいますネ♪