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ストラト用の中華ネックの寸法詳細♪ ~自作ギター/市販のラージヘッド

ギター製作なんていうと大げさに聞こえますが、ストラト等のフェンダー系エレキならボディも含めネットで全てのパーツが手に入りますから「カンタンなハンダ付け程度ならできる!」っていう人ならエレキギターは組み立てることが出来る時代になりました。 特に最近はリーズナブルなキットもありますからね~
レスポールタイプのようなセットネックモデルの場合はボディとネックの接合に多少のコツと道具は必要になりますが、、、
僕も下手の横好きでエレキの組み立てやモディファイはもう30数年のキャリアになるんです。 ハッキリは憶えていませんが、今までに組み上げたギター(単純な改造は除く)は、20本以上になると思います。そのうちの半数以上はオークションで売却しました。今まで作ったギターで一番高く売れたもので15万円ですね~ そのギターのパーツ代は確か5万円前後だったと思います。もう20年位前の話ですが、当時はまだネットのオークションが今のように盛んでなかったことと、ハードオフのような中古楽器商さんがネットオークションに手を出していなかったので、海外の高級パーツを載せたギターが信じられないような値段で売られていたんです。当時、僕は独立して事業を創めたばかりだったので大した仕事も無く時間だけは沢山あったんです。 週に2日位はハードオフ巡りやヤフオクでギターパーツあさりをやっていましたネ~ ちなみにその当時オークションでのMAX売り上げは200万円ちょいって感じでした。 その後おかげさまで本業が忙しくなったこともあってオークションから離れる期間が長くなりました。
先日Youtubeでもお話しましたが、今回久々に中国製のストラトネック(70Sラージヘッド仕様)を買ってみました♪
中華ネックを買うのは確か今回で5本目だと思います。動画でも言ってますが正直、今の中華ネックはバカにできない!って感じました! 指板に関しては昔と同じ貼りメイプル仕様です。実は今回中華ネックを選んだのは値段のことだけではなく「貼りメイプル仕様」が欲しかったからなんです。国産の市販ネックはほとんどメイプル1ピースですから貼り仕様にするならローズ指板をチョイスするしかありませんからネ~
では、ここで「話のネタ」でもしましょ~♪ 
ストラトでたまに見かける貼りメイプルっていうヤツ、そもそも貼りメイプル仕様のストラトってなんやん? エレキをやっている方なら元祖エレキギターのテレキャスがメイプル指板で世に登場したことはご存知ですよね~ ※今回はエスクワイアーやブロードキャスターというネーミングについてのお話は割愛させて頂きますネ♪ ストラトはテレキャスターの欠点を改善したフェンダー社のニューモデルとして登場しました。※1954年~製造販売
それまでテレキャス同様、ネックはメイプでした。その後60年代にストラトのネックはローズ指板仕様↓となりました。
そう、ストラトといえば62年モデルのサンバーストのやつを思い浮かべる方が多いんじゃ~ないでしょうか? ローズ指板になったことにより50年代仕様とはルックスだけではなくサウンド・キャラクターも大きく変わりました。カンタンに表現するとメイプル仕様の50年代ストラトのサウンドは「パキパキッ!」とキレのいい音♪ でモデルチェンジされたローズ指板の60年代モデルは「しっとりモッチリ」って感じでしょうか!?
しかし、前のメイプル指板の方が良かった!っていう方も多かったんですね~ そこでローズ指板の代わりにメイプル指板を貼り付けた仕様を登場させたんです。勿論、ローズ指板ネックはメイプルの土台に薄いローズを貼り付けてあるわけですから、2種類の指板が用意されたということですね~ しかし従来通りのメイプル1ピースと比べて2種類の指板を貼り付けるというのは工程的にも管理的にも、、、だったんでしょうネ~ で、その後メイプル1ピースのネックが復活したわけです。しかし、面白いもので60年代混在期の「貼りメイプル指板ネック」のファンも多いんですよ~ 僕もその中の一人なんですがネ♪♪♪
と、いうことで今回は先日買ったその中華ネックの細部画像と寸法をお伝えすることにしました♪
※知り合いや一部の読者さんからリクエストを頂きました。

購入時のペグ穴↑はロトマチック用の約10mmだったので、今回コンバージョン・ブッシュで6.35mmに変換しクルーソンタイプペグを取り付けました。※6連仕様でもペグ穴のセンターは同じなのでブッシュの交換のみでOK!  但し全ての中華ネックがクルーソンペグ装着前提で穴位置があけられているとは限りませんので購入の際は注意してくださいネ♪ ※3,000円前後で売られている中華ネックは少し怪しいかもしれません。

まずはナット位置での幅↑約42mm
※海外製ネックは個体差が大きいと思いますから今回は敢えてノギスは使わず差し金で採寸した画像にしました。大体ということでお願い致します。
ナットは一般的な樹脂製でした。弦溝も特に問題なし。

メイプル指板の貼り合せ部分に問題はありませんでした。10数年前の中華ネックは接合部の浮きや隙間は当たり前って感じのモノが多かったんですよ~ さらに今回のネックは反りやネジレ、指板の波うちも全くみられませんでした。現状真直ぐなので弦を張ってから多少トラスロッドの回しは必要になると思います。
【トラスロッド調整の参考】
弦を張って順方向(指板面側)に反りが出た場合は差し込んだレンチやドライバーを時計方向に回します。
その際、トラスロッドを一気に回さず、1回に1/4回転程度で様子を見ながら少しづつ回していきます。
握りは一般的なカマボコシェイプで5フレット位置での厚みが約20mmでした↑。
ネックとして反りに強い柾目ではありませんでしたが、反り易そうなバキバキの板目でもありませんでした。まぁ~70点って感じですかネ~
塗装済みで価格の安い中華ネックでバリトラのものはご注意ください。ほとんど木材表面を加工した擬似トラ目ですから。塗装してバレないようにしてあることが多いようです。勿論、例外もありますよ~ ご参考までに、、、
今回のネックは未塗装品で6千円ちょいでした。僕の経験からこの辺りの価格帯なら安全できるんじゃないかと思います。ただ中華ネックは届くまでハラハラドキドキって感じになりますが、、ウィルキンソン製クルーソンタイプペグ↑装着

Fender純正70年代系6連ペグ

今回のネックは価格から考えれば大当たりと言っていいんじゃないかと思います。ヘッドのエッジ処理も国産ネックと比べて遜色ないレベルだと思います。
今回、僕がイチバン驚いたのはフレットのエッジ処理ですね~ 昔の中華ネックじゃ考えられないレベルの仕上げでした。フレットの浮きも一切ありませんでした。指板カーブはたぶん300Rだと思います。実際弦を張ってみないと何とも言えませんが、弾き易そうなネックですね♪ フレットの形状はビンテージ寄りですが極端に低いことはないです。幅広ではありませんのでミディアムジャンボより見た目はビンテージタイプが好きという方にはいいと思います。300Rカーブでビンテージタイプなので「いいとこ取り」かもしれませんね~
ジョイント部分の仕上げ面も全く問題ない国産品レベルです。
ジョイント部分(ネックエンド)は約56mmとスタンダードなサイズでした。 形状はストラト・ポケット用です。※テレキャスは末端がストレートとなります。ボディへの装着はストラト、テレキャスどちらへも大丈夫だと思いますが、ボディによっては微調整が必要なこともあるかもしれません。僕の経験上、特に気にしなくてもいいと思いますが、シムを入れた場合はジョイント・ネジの穴を少し拡げないといけない場合があるかもしれません。
21フレット付近での厚みは約26mmって感じです。
手持ちの国産ネック2本と比べましたがほとんど同じ高さでした。
今回ペグはコンバージョンブッシュを使ってクルーソンタイプを載せましたが、ペグ同士のピッチ間隔はまったく問題ありませんでした。
ロトマチックタイプのペグをつける場合はコンバージョンブッシュは必要ありません。
今回のラジーヘッドネックはこの↑テレキャスに載せる予定ですので、また改めてご報告しますネ~


■前回の記事:トラ目ネックはダメなの?


ボディ材の合わせ位置についてのお話
ハイパス・コンデンサーは必要か?
ブリッジのピッチ調整(当サイト)
自分で出来るレリック加工(当サイト)
ギブソン・ヘッドをリイシューっぽく改造!(当サイト)
宴会ギター必勝法!(当サイト)

「テレキャスターのノイズを減らす!」


ストラト用中華製ネックを買ったら、、、↓


後方のドライブレコーダー話(Youtube)


サウンドハウス


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