世の中には小さなギターって~のがありますよね。
一般的には「ミニギター」って呼ばれています。よく子供用ギターなんて言われることもありますが、それはあくまでもカラダの大きさに対してのことであって、子供がこれから始めるためのギターということではないんです。勿論、大人であってもギター初心者さんには同じこと。 ~それって、どういうことか?
上の写真↑向かって右の黒いヤツがミニギター♪
左のストラトが普通サイズですが、ぱっと見よく判らないですよね~ 特にエレキはボディの形状やサイズがいろいろありますからネ。でもネックを握ればギター初心者さんでも一発で判ると思います。この黒いミニギターの弦長は約520mm、左のストラトは約650mm(648)、そう13cmも短いんです!
初心者さんは「短い方が指がラクに届くからイイじゃん!」って思われるかもしれませんネ~
実はその逆で、ギターはあまり短くなり過ぎると弾き難くなっちゃうんです。それどころか演奏技術が必要になってくるんです。そうミニギターは初心者さん用のギターではないんです。
ちゃんとした楽器としてのギターの弦長は
●ショートスケール:約 610mm フェンダー・ムスタング等
●ミディアムスケール:約628mm ギブソン・レスポール等
●フルスケール:約648mm フェンダー・ストラトキャスター
これ以外にもまだいろいろありますが代表的なギターの弦長はこの3種類なんです。ミニギターとして昔から有名なフェルナンデスのゾウさん(ZO3)、実は弦長610mmでちゃんとしたショートスケールのギターで決して子供用の「おもちゃギター」ではないんですよ~ 僕もZO3は長年愛用していますが、ライブでも全く問題なく使えるギターですよ♪
これ↑も僕のお気に入りギター、フェンダー・ムスタング
このムスタングも610mmのショートスケール、ネックも細くてかなり弾き易いギターです。元々ムスタングはフェンダーのスチューデントモデル、そうビギナー用に発売したギターなんです。しかし日本で我らがチャー先生が使ったことで一躍有名になったエレキなんです。それまで本国アメリカでは全く人気が無いギターだったんです。当時、本家フェンダーもどうして日本でムスタングが売れてるのか分からなかったようです。
生産終了後、本家がムスタングを再び作るようになったのは日本の影響なんです。最初にムスタングのリイシューを作ったのはフェンダージャパンですからネ♪ ジャズマスターやジャガーもそうですね~ 今ではムスタングもカスタムショップで作られていますが、どう見ても日本人気に便乗した価格って考えちゃうのは僕だけではないんじゃないでしょうか?
ハイ、それでは話を本題に戻しましょう!
冒頭でお話したように「ミニギターは初心者さん用のギターでもない!」ということですが、
まず弦長が600mmを切るようなギターはチューニングが安定し難い!ということです。勿論、グローバーのようなシッカリしたペグを使えばある程度狂い難くはなりますが、弦の長さが短いということは1つの1つのフレットに割り当てられる役割が大きいということです。判り易く言うと、一般的な弦長のギターならちょっとした音程のズレで済むレベルでもミニギターにとっては超ズレズレの不安定な音になっちゃうんです。
弦を押さえる力も普通サイズのギターのように押さえてしまうとすぐに音がシャープ(#)しちゃうんです。
チョーキングも然り! とにかく単音弾きであろうがコード弾きであろうが弦の押さえ方が超シビアなんです。
じゃ~ミニギターなんて全く使えないじゃん!ってことになっちゃいますが、それでもやはり見た目の可愛さもありますから使いたいですよね~
★ミニギターのチューニングを出来る限り安定させる方法
それはズバリ、出来る限り「太い弦を張る」ことです。
太いといっても限度がありますが、個人的には「12-52」のセットがおすすめです。僕は長年ミニギターにはダダリオのEJ21を張っています。 1弦が .012 ~ 6弦が .052のセットです。
一般的な弦長のエレキ弦としてはかなり太いセットですが、スケールが極端に短いミニギターに張った場合は丁度いいって感じになるんです。 ま、弦の太さでテンションをかせぐってことですネ~♪ ジョンレノン・ファンに人気があるリッケンバッカーの325にはもっと太いゲージの弦を張っている人もいるんですよ~
ちなみにこのリッケン↑の弦長は527mm
サイズだけで言えばほんとミニギターって感じですが、ビンテージじゃなくても40万円前後のエレキですから。。。
初心者さんが弾き易いと感じるギターには色んな要素があると思いますが、やはりある程度標準的な弦長と弦のテンションが重要でしょうネ♪ 個人的にはストラトタイプのボディにミディアムスケール(ギブソン系の314scal)ネックのギターがいいんじゃないかと思います。弦長だけでいけば普通のレスポールタイプでもOKなんですが、本体が少し重いこととストラトと違いレスポールタイプはネックとヘッドに角度がつけてあるので取り扱いに多少神経を遣わないといけないんです。それにレスポールタイプはネック材にマホガニーを使ってあることがほとんどなので「倒したら折れる!」という覚悟は必要ですね。
僕はストラト系のギターもよく使うんですが、この弦長のエレキには「.009-.042」を張っています。軟弱者って言われちゃうかもしれませんが、近年は.009の音が気に入ってます♪
若い頃は勿論.010-.046でしたが、今はストラトの.010は正直キツいのであります。ギターにもよりますがストラトに.010の組み合わせはなんかよく切れるんです。.009にしてからはほとんど交換時期まで切れることはなくなりました。
弦の切れに関しては単純にスケールでの弦テンションだけではなく、トレモロユニット(ブリッジ)のセット状態や種類にもよりますから一概にどれが原因とは言えないんですよね~
僕は若い頃からダダリオの音が好きなんですが、テンションの柔らかさだけでいけばアーニーボールが初心者さんには向いているんじゃないかと思います。ただアーニーボール弦はボールエンドから切れることが多いような気がします。
僕は弦を新品購入すると必ずボールエンドを「半田づけ」しています。若い頃組んでいたバンドのギターはみんなやってました。90年前後の週末はほとんどイベントライブでしたからステージでの弦切れはツライですからネ~ 勿論、予備のギターもステージに立て掛けてはいましたが。。。
ちなみに当時はメインギターがモズライト1965Reで予備のサブギターがフェンダージャパンのMG69(ムスタング)でした。
モズライトはレスポールと同じ314scalのミディアムでトレモロが多少やんちゃなギターなので.010-.046を張ってました。勿論今でもモズライトには10-46ですね♪ だから僕の家には色んなゲージのギター弦がストックしてあるんです。ひょっとするとヘタな楽器屋さんより弦とリプレイスメントパーツは揃っていると思いますネ~ ギターに何かあった時、パーツの手持ちがないのが嫌なんです。だからネットでパーツを買う際は必ず2セット注文するようにしてるんです。もう10年近くパーツボックスに入っているパーツも沢山ありますね~ 金属パーツは大丈夫なんですが樹脂系は経年でかなり劣化しちゃいますからお釈迦にすることもありますね。
ということで今回のシメ♪
初心者さんがミニギターのようにチューニングが安定し難いギターを使っていると上達が遅れていきます。っていうか、チューニングが安定しないギターは弾いてて楽しくないでしょ~
弾いてて気持ちいいギターは、ず~っと弾いていたくなるから必然的に長い時間練習できちゃうんですよね~
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