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ボスのオーバードライブはどれを買えばいい? 【初級エレキ講座】SD-1・BD-2

今回のテーマについては今まで何度も取り上げて来ましたが、やはりエレキ初心者さんにとってはかなり難しい問題のようです。実はこれ、ビギナーさんに限っての悩みではなくエレキを何十年もやっている方でも「よく判らない」テーマなんです!
そう、エフェクターの中で一番「奥が深い」と云われているのがオーバードライブやディストーション、つまり「歪みモノ」♪ 実際僕も歪みペダルは今までいくつ買ったかのか?全く憶えていない位たくさん買ってきました。それも同じ歪みペダルを何度もネ。。。 まぁ、これは「ギタリストあるある」なお話で、特に珍しいことではないんです。「歪みの好み」って、演ってるジャンルや年齢によって常に変わっていくと思うんです♪ で、一巡するとまた好みが昔に戻ったりネ♪♪♪
ボスの歪みペダル↑代表機種といえばやはり
SD-1(写真左)・OD-3(中央)・BD-2(右)でしょうネ♪
この中でも初心者さんがショップで一番勧められるのが「SD-1」そして「BD-2」。特にBD-2(ブルース・ドライバー)は「絶対持っておいた方がいいですよ~」って店員さんに言われると思います。確かにメチャ売れてるエフェクターで使っているプロ・ギタリストさんも多いオーバードライブですからね~
昔、楽器店に勤めていた友人に聞いた話なんですが、ブルースドライバーは売り易いし愛用者が多いので、もしお客さんが購入後気に入らなくても「クレームをつけられ難い」メリットがあるらしいです。確かに店員さんは「勧めた手前、、、」多少責任を感じることもあるでしょうから。。。 僕のギター仲間でも、ほとんどのヤツがBD-2は持ってますネ~ しかし、持ってるけどあまり使っていない人も結構多いんです。僕もその中の一人です♪ ブルースドライバーって、演る曲によってはドンズバ!って感じなんですが、必要以上のギラツキが少し気になることもあるんです。勿論これは僕の個人的な意見ですよ~
実際、多くのギタリストさんもBD-2に関して「決して万能な歪みではない!」っておしゃってますからネ♪
僕のは技クラフトのBD-2Wの方なんですが、いろんなジャンルに対応できるようにちょっとだけモディファイしてあるんです。TONEで高域を押さえ込むとBD-2のオイシイ部分も減っちゃうから、BD-2特有のギラツキを抑えながら中音域を微妙に押し出すように手を入れてあるんです。そんなコトもあって僕はエレキ初心者さんに「BD-2」をあまり勧めないんです。
じゃ~、もし初心者さんから相談されたら、、、
はい、迷わずSD-1(左)↑かOD-3(右)↑を勧めます♪
同じように見えてこの2つ、実はサウンドキャラクターがかなり異なるんです! 僕が2台とも使っているのには理由があるんです。まずSD-1は、誰にでも扱い易いスタンダードなオーバードライブだと思います。CDで「よく聴く歪み」って感じかな~ 実際使っているスタジオミュージシャンの方多いですもんネ~
歪み量としては、やはり一般的なオーバードライブの範疇だと言って良いんじゃないかと思います。そして右のOD-3、コイツも歪みとしてはやはりSD-1と同じ感じなんですがデュアル・サーキット仕様ということもあって多少パンチのある音圧を感じます。値段もSD-1の倍しますからネ~ じゃ~初心者さんは多少値段が高くなってもOD-3にしといた方が良いのか?
正直、それって難しい問題で僕がSD-1とOD-3を使い分けている理由なんです。
まずSD-1はギターの一番オイシイ音、つまり中音域を前面に押し出してくれるドライバーなんです。その代わりに低域と高域はザックリ削られますが、、、 この高・低域が削られるコトが実は重要になってくるんです。SD-1といえば「マーシャル用のブースター」として使っている方が多いのはご存知かと思いますが、ある程度歪ませたスタック・アンプの手前にブースターをかませた場合、低域が強めのペダルだとアンプからのサウンドはダブダブでブーミー過ぎちゃうんです。低音域がガッツリ出れば迫力があって良いように思うでしょ? 確かに「無いコトも無い!」んですが、バンドで鳴らした場合ベースの重低域とかぶっちゃってギターの音が埋もれちゃうんです。そうメチャ音ヌケが悪くなっちゃうんです。で、SD-1を歪ませたアンプの手前にかませて音量だけをブーストしてやると何とも言えない心地良いヌケのいいドライブサウンドが得られるんです!! まだ一度も「バンド経験が無い」って方には少し理解し難いかも知れませんが、バンドはいろんな楽器のアンサンブルで1つのサウンドを構成してるわけですから♪ 単純に音ヌケだけでいけばBD-2はかなりヌケますね♪
僕もアンプで基本の歪みを作って弾く場合はSD-1を使ってます。じゃ~OD-3↑は? OD-3は「クリーン専用」ブースターとして使っているんです。OD-3はSD-1のようにオペアンプを使わず単体パーツで構成されたディスクリート回路を採用しています。といっても、サウンド的にはオペアンプを使ったオーバードライブと比べて何がどう?ってことは無いんです。多少ローノイズかな~とは思いますが。。。 まぁ、両者を比較しても基本設計が違いますからネ♪ 僕が重視しているのは「OD-3の低音域」なんです。ONしても原音の低域は損なわれません。それどころか低域にパンチが足されるって感じです。なのでJC-120のような線の細いクリーンサウンドが得意なアンプにドライブを絞ったOD-3はメチャ合うんですよ~ しかし、ドライブをある程度上げて本来のオーバードライブとして使った場合、アンプの設定によっては低域がブーミーになってしまうんです。「ブーミー」なんて言うとちょっと判り難いかもしれませんが、「低音がボワッと膨らむ!」って感じでしょうか? クリーンの場合はありがたい重低域が歪み量によっては「低域がくどい!」って感じちゃうんです。
なので僕はOD-3はプリアンプとして使っています。で、粘りのある歪みはSD-1に任せてるんです♪ だから両方必要なんです。これはあくまでも僕の主観ベースのお話ですし、使うギターやアンプで状況は変わってきますから参考までとしてくださいネ。
ただ、イベント現場に設置されている「少しくたびれたJC-120」もクリーン設定したOD-3を手前につなぐだけで生き返りますからネ~ 僕は今まで何度もOD-3には助けられました♪♪♪
僕がOD-3のダイオード・クリップを外してあるのは「クリーンなプリアンプ」として使いたいからなんです。D10・D11のダイオードを外すのはOD-3では定番のモディファイなんです。あとはコンデンサーの数値を少し変更すればブーミーな低域はカンタンに抑えられるんですが、僕はあくまでも「現場のキャシャなソリッドアンプ」の低域補正用プリとしてOD-3を使っているので、敢えてコンデンサー変更は施してないんです。
結論、まず初心者さんがオーバードライブの入門機として買うなら「SD-1」がいいんじゃないかと思います。SD-1を使いこなせるようになるとOD-3やBD-2の良さが解ってくると思います♪


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敢えて出口側にボスOD-3↓
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