「ヤマハFG赤ラベル」タグアーカイブ

アコギの弦は何で3弦がよく切れるの? 【初級ギター講座】ジャパンビンテージアコギ

新しい弦に張り替えた時の爽快感は何かイイんですよね~♪ 弦がしっかり落ち着くまでのチューニングの不安定さはあるんですが。。。 しかし、長年ギターをやって来てもゼンゼン慣れないのが「弦が切れる時のドキッ!」。あれホント嫌ですよね!  弦が切れた時の衝撃がトラウマになっちゃってギターを触らなくなっちゃう初心者さんも少なくないんですよ~ だってメチャ怖いんだもんネ! たまに痛い時もあるし、、、
そんなギターの弦についてたまに質問されることがあるんです。「アコギは何で、3弦がよく切れるの?」って。厳密に言うとこれはアコギに限ったことでは無いんですが、確かにアコギに多いんです! それは、ほとんどのアコギ弦の3弦がラウンド弦、つまり巻き弦だからなんです。「巻き弦なら太いんだから、すぐに切れるなんておかしいじゃん!?」って誰でも思いますよね~ 巻き弦はプレーン弦の外側にスプリングのように巻きつけてある!ってことはほとんどの方がご存知ですよね~ 実はラウンド3弦の中身、つまりプレーン部分は2弦より細いんです!
この画像↑ではちょっと判り難いかもしれませんが、3弦のプレーン弦より下の2弦の方が微妙に太いんです。つまり2弦の方が3弦のプレーン弦より強いんです。
上のサンプル弦は僕が普段メインで使ってるダダリオのEJ-21です。ニッケルラウンドなのでマグネットPUPとの相性がバツグンなんです。0.012(1E)~0.052(6E)

見た目は外側に巻きつけてある3弦の方がシッカリしてますよね~ しかしギターの弦にかかる力は横方向に引っ張る方向にかかるんです。ラウンド部分は横に引っ張る方向にはメチャ弱いんです。意外に弦を垂直に引っ張り上げる力に対しては強いんです。
じゃないと力強いストローク弾きなんて出来ないでしょ! 勿論、長い時間使ってれば横方向だろうが垂直だろうが弱くなってきますよ、、 で、もうひとつ! 3弦がよく切れるのにはプレーン部分の太さ以外にも理由があるんです。僕も長年ギターをやってきて、いろんなギターを触ってきたから判ったことなんです。 ほとんどのギターのネックはマホガニーっていう木材でできてるんです。特にギブソン! エレキがメインのフェンダーはメイプルネックが多いんですが。そのメイプルは木材としてはかなり硬い材なんです。その反対でマホガニーはめちゃ柔らかいんです。カンタンに言うと弱いんです! 「なんで、そんな弱くて柔らかい材をネックに使ってるの?」って誰でも思いますよね~ それはマホガニーが柔らかくて加工がラクなんです。と言っても勿論、加工面だけのことではなく「明るくて暖かい音で鳴ってくれる!」ってことがマホガニーを使う一番の理由なんです。そしてギブソンをはじめとするほとんどのアコギはフェンダーのエレキ(ストラトなど)と違いネックのヘッド部分に角度をつけてテンションをかけているんです。問題はこれなんです!
マホガニーネックは弦のテンションのかかり具合でかなり動く(反る)んです。特に古い国産アコギはそれが顕著で、弦交換のチューニング中に「コキッ!」って鳴ることが多いんです。これはヘッド側の反りによって起こる場合が多いんです。その反りも順反り方向に反る場合は特に問題が無いんです。なぜなら順反り方向の場合は弦が緩むわけですから。しかし精度の悪い古いペグやネックそのものの作りが良くないギターのネックは張る方向に力がかかることが結構あるんです。ギターネックの構造上、ヘッドの3弦・4弦部分にはどうしてもかなり強い力がかかるんです。で、中心弦が細い3弦はどうしても切れ易いんです。新しい弦は特に横方向、つまり綱引き方向に強くかかる力にはかなり弱いんです! 普通、弦はしっかりチューニングしてもすぐに狂いますよね!? それはまだ弦がしっかり伸び切ってないからなんです。一般的には張り替えて2、3日はすぐ伸びますからね~ 弦はある程度伸び切っちゃうと強いんですが、、 伸び切る途中はホント弱いんです。 僕はアコギも数本持ってるんですが、MATON(メイトン)EMD6はネックにブラックウッドっていうかなり硬い材を使ってあるのでチューニング中にネックが動くなんてことはほとんどないんです。まぁ~それにEMD6は580mmのショートスケールなので弦が切れたなんてことは買ってから6年確か一度も無かったと思います。ビンテージギブソンのLG-1もネックはマホガニーなので弦交換中に「コキン!」って鳴ることはよくありますよ! しかしLG-1で交換中に切れたことは一度も無いですネ♪ もう15年以上使ってますが、、 先日買った1972年製のヤマハFG-110は1ケ月の間で3弦が2度切れました! それはそれはかなりデカい音で、、たぶん長年弾かれてなかったんだと思います。ペグをグローバーのロック式に換えたおかげかもしれませんが。。 今はかなりイイ感じです♪
弦交換で3弦(3弦以外も)をできるだけ交換時に切れ難く巻き上げるには弦を持ち上げる方向に引っ張ってからユーニングしていくと切れ難いんです。弦が弱い綱引き方向に力をかけられる前に引っ張り上げてある程度意図的に伸ばしておくんです。僕は毎回このやり方で交換してますから滅多に切れませんよ~ ヤマハのFG-110はネックのクセを確認したかったので単純に巻いてみて「バツンッ!」って、見事に切れました!! ヘッドのコキン!って音もかなりデカかったですよ~


——– スポンサーリンク ——–




 


★バックナンバー★

ペグ交換:グローバーとクルーソン



★1人でストリートやるなら
やっぱルーパー搭載のAC-33。
後継機のAC-40はルーパー非搭載

★AREとは、新品でも長年
弾き込んだアコギかのような
サウンドが出せる処理をトップ材に施した
ヤマハの最新技術なんです♪

※この商品リンクは
アマゾンアソシエイトを使用しています。

————————————————-

————————————————-

★糖尿病は自覚症状が出ないので
気が付いた時にはかなり。。。
最悪の場合、失明ということも。。。
定期的に病院でヘモグロビンA1cのチェックを!