パイオニアコンポ | 人生をモディファイ

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最近、第2ブログの方でカセットテープについてちょくちょく語っていることもあってか、仲間から「あんたのカセットデッキは何で壊れんの？」って訊かれました！
普段、昔録り溜めたテープを聴くのはソニーのラジカセ（CF-9000）を使ってるんですが、改めてアナログレコードの音源なんかを録音する場合はカセットデッキを使ってるんです。僕が長年愛用してるのはビクターのTD-V707。オーディオマニアの方ならすぐ判ると思いますが、3ヘッド＆デュアル・キャプスタンの名機です。発売は1987年で当時確か6、7万円だったと思います。現在使ってるのは同系モデルの2台目で15年位前に程度の良い固体を探して手に入れたんです。
念のためオーディオにあまり詳しくない方のためにご説明しますと、3ヘッドっていうのは「消去ヘッド→録音ヘッド→再生ヘッド」っていう3つのヘッドで構成されていて各ヘッドが専用の働きをするんです。一般的なデッキは「消去ヘッド→録/再ヘッド」の2ヘッド構成になってるんです。何が違うの？ってなりますよね～　2ヘッドのデッキでソース音源を録音する時、モニターできるのはソース側の音だけなんです。つまりテープに録音された音は録音が終わってから巻き戻して再生して初めてチェックできるんです。カセットテープっていうものはご存知のようにベースフィルに磁性体が塗られた記憶メディアなので厳密にいうと多少バラツキがあって安定してないんです。特に70年代のカセットテープは。。　なので再生してみると所々音飛びしてることもよくあったんです。しかし3ヘッドデッキの場合は録音されたテープの音が同時にチェックできる（多少のレイテンシーあり）ので、ダメだった曲のみ録り直せば良いわけで時間を有効に使えるんです。もし2ヘッドでアルバムの最初の方で飛んでたら結構面倒なことになるんです。勿論、最初だろうが途中だろうがダメだった曲だけ録り直せばいいじゃん！て思うでしょ？　カセットデッキって固体にも寄るんですが録音停止の再に「ブツッ！」って音が入っちゃうんです。それが嫌だから最初っから録り直すんですよ～　まぁ、年齢と共にそれもそんなに気にならなくはなっていったんですが、、　これ結構カセットテープあるあるな話なんです♪
で、中身はこうなってるんです↑
キャプスタンっていう金属のシャフトとゴムでできたピンチローラーでテープを挟んで走行させるんです。このキャプスタンとローラーも一般的なデッキだと片側だけなんです。デュアルにすることで安定したテープ走行になるんです。そしてこのV707っていうモデルはダイレクトドライブなので一般的なデッキと違いベルトを介さずにキャプスタンを回転させるので経年によるベルトの劣化でピッチが狂うことは少ないんです。デッキもラジカセも70～80年代のものは99％ベルトがやられてますから、オークションで購入される場合はベルト交換前提で落札してネ♪　最近はいろんなサイズのベルトがオークションで手に入りますからパーツ入手で苦労することは少ないんじゃないかと思います。ベルト交換も慣れると意外にカンタンに出来ますよ～　ただ固体によってはバラすまでにめちゃ手間がかかることもありますから根気が無いかたは「ベルト交換済み品」を入手した方が無難ですね～　家電屋さんに交換頼むとメチャ高いので、、、
僕の仲間もメチャクチャ音にこだわってるわけではないんですが、みんなギターをやるのでデッキのピッチが狂ってるとテープに合わせて弾き辛くなっちゃうからデッキの劣化を気にするんです。僕はそれもあるのでいつもダイレクトドライブを選んでるんです。オーディオメーカーでも未だにTEAC（ティアック）はカセットデッキを作り続けてますし定期的に新機種も出してくれてますからヘタな中古買うよりティアックの新品をおすすめしますね～　ダブルデッキ仕様モデルだと再生ピッチコントロールも付いてますから！
ノイズリダクションに関しては残念ながら再生のみ対応（EQ:120μS/70μS）となっているようです。ドルビーなどのエンコード / デコード両方だとコストかかりますからね～
最後にカセットデッキのようなスピンドル搭載のオーディオ機器を長持ちさせたいなら定期的に動かすことですね～　5年動かしてないとほぼ駆動系はやられますネ～　逆に使い過ぎ（通電）の場合は基板系のコンデンサー関係がやられてきます。70年代～80年代のデッキは使われている電子パーツも大きいモノが多いのでパーツ交換は結構簡単に出来るんですよ～　僕が住んでる名古屋だと大須の電子パーツ屋さんでコンデンサーなんかは安く買えるので助かります♪　先週もギター改造に使うスライドスイッチを山盛り買ってきたんですが、1個でネットで売ってる値段の30分の1のですから！