今日は近年若い人たちに人気のトイカメラのお話です。
先日Youtubeでお話したオールドデジカメより更にレトロ感の強い写真がカンタンに撮れちゃうのがのがトイカメラ。
ま、忖度なしに言うなら「低性能で低画質」なデジカメということです。しかしその低画質で温かみのある写真が令和の今ウケているんです。カメラ以外でも近年「昭和ブーム」っていう感じですからネ♪　昭和リアル世代の僕らオジサンにはどことなく懐かしさを感じる画質が若い人たちには新鮮に映るんでしょう。
70年代風の喫茶店なんかでも若い女性を時々見かけますからね。昔ながらの定食屋さんでも最近は若い人たちよくいますよ～
オジサンとしてはちょっと嬉しい！
これ↑僕が使っているケンコーのTOYカメラ
カメラの趣味が無い方にはKenko（ケンコー）？？？って感じでしょうね～「あ、また海外製の安物でしゅか？」みたいな。。。
実は僕の様にフィルム時代からカメラをやっている人間にとっては馴染み深いメーカーさんなんです。一眼レフカメラのレンズフィルターで超有名なメーカーさんなんです。
トイカメラも最近は海外のよくわからないようなメーカーのものが沢山ありますが、やはりそのネーミング通り「おもちゃ」って感じのものがほとんどのようです。短期間で、、、
僕は先日「レトロ写真」関係の仕事をうけたので試しにトイカメラを使うことにしたんです。今までも昭和チックな写真の依頼をうけたことはありました。まともなカメラで撮影した画像をフォトショップで加工するパターンがほとんどでしたが、先ほどお話したように近年のトイカメラブームもあって中途半端なエモさではクライアントの要望を満たすことは難しいんですよね。
で、変な小細工するより実際に低画質な写真しか撮れないトイカメラを使うことにしたんです。
そこで僕が選んだのがケンコーのトイカメラ「 Pieni M」
Pieniシリーズには他に若い女性に人気があるPieni Ⅱっていう可愛い機種があるんですが、そちらはバックモニター非搭載なんです
使われている素子関係はおそらくPieni Mと同じものだと思いますから写る画質もほぼ同じなんじゃないかと考えます。
Pieni Mのディスプレイも表示率はそんなに正確ではないと思いますが大まかなフレーミングが確認できるのは有難いですからネ。実際背面モニターを確認できない状態で自撮りしてみると、、、
かなりハズしてしまいます。そう、このカメラ画角がかなり狭いんです。アクションカム感覚で自撮りするのは少し慣れが必要だと思います。ま、トイカメラはそんなトコロも魅力のひとつだと思います。家に帰ってPCで確認したら顔が半分写っていないとか変なものが見切れてるとか、、、　その辺のことも楽しみたいのならモニターが無いPieniⅡの方が楽しいかもしれませんね。
写る写真はこんな感じ↑で黒はしっかり潰れ白はパ～ン！と遠くまで飛んじゃいます。そこが実にたまらない！
ただ光量によっては真面過ぎる感じ↑になってしまうこともありますが、それでも被写体によってはしっかり昭和感が出せる画像になってくれますね。
向かって左端のカラーがiPhone
中央がそのiPhone画像をモノクロ化したもの
右端がトイカメラで撮影したモノをモノクロ化↓

↓iPhoneで撮影、やはり画質が良過ぎてしまいます。

↓iPhone元画像
やはりスマホの画像は見慣れた画質でエモさのかけらも無いですね～　このサイズだとホント違いますネ。Pieni M↓

このトイカメラを使ってみて感じたことは、ピントを一切気にせず目の前の被写体に意識を集中することが出来るということですね。ピントに関してはオートだからとかではなく単純に固定のパンフォーカスなだけ！ 被写体が近過ぎればボケて、ある程度の距離からはピントが合う！っていうことです。そもそもこのカメラにしっかりピントが合った画像なんかを求める人はいないんじゃないかと思います。小学生の頃を思い出すようなピンボケ写真を撮りたくなるカメラだと思います。
撮影した画像そのままでも十分エモいんですが、PCのソフトで単純にモノクロ化したり、カラーのまま微妙に彩度を下げるだけでもイイ感じのレトロ感出せると思いますよ～
▼コダックが出した人気のフィルムカメラ↓
このフィルムカメラ、お値段もあると思うんですがルックスはもろ昭和ですよね！それに何と言ってもフィルムのコダックさんですからカメラとしての信頼感みたいなものもありますね。

【海外製高画質？カメラ購入時の注意点】
今日お話したトイカメラ以外にも海外製の高画素数をウリにしたお値打ちなデジカメが沢山売られていますが、そのほとんどのカメラはアナタが思い浮かべる高画質とは程遠い性能であるということを憶えておいてください。正直、子供用のトイカメラと同レベルなものがほとんどです。逆手にとって考えれば、今日お話したような「低画質なエモい写真」目的なら選択肢としてはアリなのかもしれません。ただカメラとしての耐久性はかなり低いようです。

【レトロカメラ博物館】
1966年キャノン Demi EE17
昭和41年のフィルムカメラ/キャノン ・デミEE17
もうかなり前になるんですが事務所用のオブジェとして中古購入したカメラです。デミ17は結構人気があるカメラで中古相場も高くないので手が出し易いレトロカメラだと思いますが残念ながら程度の良い個体は少ないですね。

▼Panasonic  TZ-90 / 720mm 超望遠テスト動画