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テレキャスターのノイズを減らす♪ ~構造とサウンドの魅力

フェンダーといえばストラトを思い浮かべる人が多いんじゃないでしょうか? 一般的にギター好きの人は「フェンダー派」と「ギブソン派」に大きく分かれますよね~♪ 勿論、僕のように両方好き!って方がほとんどだと思いますが、、、
以前当ブログでもお話しましたが、近年はギブソンやフェンダー等の老舗ブランドに執着する方は少なくなりましたよね。少数生産の工房ブランドなど数え切れない位のブランドがありますからネ~ 価格もヘタすればビンテージのギブソンより高いモノも結構ありますから。。。 しかしボディ形状や基本的な構造はギブソン、フェンダーを踏襲したものがほとんど! そのことからもギブソン、フェンダーのギターが当時既にエレキとして完成されていたことが判ります♪
ということで今回はフェンダーを代表する初代エレキ「テレキャスター」について少しお話することにしましょう。厳密には1949年に作られた1ピックアップ仕様の「エスクワイアー」がテレキャスの原型ですが。。。 当時のワイヤリングは「何これ?」って感じで、正直あまり実戦向きの配線ではありませんでした。スイッチをネック側に倒すとコンデンサーをダイレクトに通したモコモコの音、スイッチを中央でトーン・ポットでの可変が可能、リア側に倒すとピックアップの音がダイレクトに出力される。これは当時まだエレキ・ベースというものが存在してなかった時代「エレキでベース・パートを弾く!」っていうことなんでしょうネ♪ 2ピックアップになったテレキャスターにもこの独特な配線と同じようにプリセット・トーン、ブレンドトーンなど初期モノのテレには今となってはかなり使い辛いワイヤリングがされていました。現在は「フロン ⇔ フロント+リア ⇔ リア」が一般的な配線ですよネ♪ 初期ビンテージ仕様にこだわったカスタム・ショップ製テレキャスの一部には当時のワイヤリングを採用したモデルも存在します。
僕は若い頃からフェンダー系が好きなんですが、どちらかと言えばストラトよりテレキャスの方が好きなんです♪ 上の2本は両方共自分で作ったギターで、向かって左側の1ピックアップ仕様のものはもう15年以上前に作ったギターなんです。ボディ材はアルダー2Pで重量は3.5kg、軽くもなく重くもなくって感じです。右のステッツバー(STETSBAR)が着けてあるヤツがYoutubeでもよく登場しているギターでコイツは今年で作ってから10年になります。ボディには軽いスワンプ・アッシュを使ったので重いトレモロを載せているのに3.4kgなんです。両方似たような重量なんですがボディ・バランスの関係でストラップでぶら下げると断然右のアッシュ・テレの方が軽く感じるんです。作って2年位は普通のプレート・ブリッジに乗っかったシングルPUP仕様で使ってたんですが、いつの間にか現在の状態になってました♪ 「ボディ」へ「ダイレクトにハムバッカー」を固定してあるので基本的にはテレキャスター特有のトゥワンギーなサウンドは出ません! しかし何だかんだ言ってもザグリ部分が多いストラトとは違いエッジ感が強いソリッドなサウンドで鳴ってくれてます。
※テレキャス用ステッツバー(STETSBAR)のシルバー仕様はよくショップさんの在庫が無くなりますから見つけた時は買いだと思います。ブラックとゴールドは結構見かけます♪
マーチン・ギターを基にデザインされたと云われる武骨なルックスのテレキャスには後継機のストラトには出せない音があるんです♪ 勿論、自動車と同じでモデルチェンジする度に改良されていくわけですから楽器としての使い勝手はストラトキャスターの方が上だと思います。テレキャスはボディ裏にコンターが無いから長い時間抱えていると痛いんですよね~ でも、そこがイイんですよね~テレキャスって! ボリュームの位置も遠いからバイオリン奏法もやり難いし、、、 でもイイんですよね~そこが!
これ↑は僕のテレ(左側の)のブリッジ。ビンテージと同じようにブラス製ブリッジですがオクターブを合い易くするために左右段違いになっています。※このサドル結構イイんですよ~♪
テレキャスターのトゥワンギーなサウンドは、このピックアップ・エスカッションを兼ねた1枚の金属プレートがあるからこそ生まれたサウンドなんです。
テレキャスのブリッジ・プレートは後側(左)4本のネジのみでボディにマウントされています。もしトーシローの僕が当時テレキャスを発明していたとしたら、プレートは四隅4本のネジで固定していたと思います。しかしレオは片側4本で留めたんですよね~ 結果このことがあのトゥワンギーと云われるテレキャスサウンドを生んだんですよ~♪
プレートが片側のみでしか固定されていないことで、ピッキングの度に微妙なプレートの振動をピックアップが拾うんですよ~ これこそがテレキャス・サウンドの基本なんじゃないでしょうか! なのでこの薄い鉄板プレートじゃないと本来のビンテージ・テレのサウンドにはならないとおっしゃるマニアの方が多いようです。僕も同感で、板厚があるプレートのブリッジとは音がまったく違うんです。ま、サウンドに関しては人それぞれ好みがありますからコレが一番!とは言えませんが、トゥワンギー・サウンドへの早道はやはりこのプレートが必須だと思いますネ~
これ↑はボディ裏の写真。そう弦を通すトコロ!
??? ん、わかった~? この写真で判った方はテレキャス・マニアさん! そう、1・2弦のボールエンドが見えないでしょ~?
★ストリング・ブッシュにはリップにツバが無いやつとあるヤツがあります。僕はベタで床に置けれるようにツバ無しにしてます
※ツバ無しタイプの取り付けは、ボディへの下穴あけ作業(深さ)がシビアになります。
実は1・2弦は裏通しではなくトップからセットしてあるんです。これにより弦のテンションが少し下がるので太目の弦を張ってもラクに弾けるんです♪ 基本フェンダーは324のフルスケールですから10を張るとポジションによってはチョーキングが辛いんですよね~ フェンダーのノーマル・ブリッジ・プレートは裏通しのみなのでコレをやる場合は穴をあけるしかないんですが、近年は「裏・表」両方通せる仕様のモノが安く市販されていますから、テレキャスのテンションで悩んでおられる方はチェックしてみては。。。♪

★続き記事→【テレキャスのノイズ対策】

■前回の記事「2020年フェンダーの売り上げが過去最高」


フェンダーJムスタング77年モデル↓


後方のドライブレコーダー話(Youtube)


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