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ギブソンアコギ特有のサウンド♪ ~普通のアコギをギブソンっぽい音に。。。

僕のアコギ歴はエレキより少しだけ長いんですが、若い頃からバンドメインでやっていたので実際に弾いてきた年月で言えば圧倒的にエレキの方が多いんです。アコギを自分で買ったのもエレキの5、6年後だったと思います♪ 初めて買ったアコギはモーリスのTF-80とかいうドレッドタイプのやつで、サウンドとしてはギブソンよりマーチン寄りでした。といっても高価なマーチンの足元にも、、、な音でしたが! その後はヤマハ、オベーション、タカミネといろいろ買ったんですが、どちらかといえばドンシャリ傾向のギターが多かったんです♪ ある時、何気に入ったライブハウスで聴いたギブソンのアコースティックの音に一発でヤラレてしまったんです! 勿論、それまでにもギブソンの音は聴いたことはありましたが、しっかりセッティングされたライブでの音は僕の認識していたギブソンアコギの音ではなかったんです。そのギブソンは本物のビンテージだったんですが、当時でもあまり人気がなかった70年代のJ45。そう、60年代モデルとは違った角張ったドレットノートタイプのやつです。僕もギブソンのアコギは60年代モデルの方が好きなんですが、今でもサウンドだけでいけば70年代のヤツの方が好きなんです。音の感じは「ガリンガリン」、この言葉が一番ぴったりだと思います。
これ↑は毎度お馴染み僕が長年愛用してるLG-1(1967年)。ガリンガリンとまではいきませんが、乾いたサウンドが気に入ってます♪ 写真でお判りのように僕のギブソンは弦高を簡単に変えられるアジャスタブルタイプなんです。このサドルに関しては賛否ありますが、僕はこのアジャスタブルサドルが大好きなんです。弾き方にもよると思いますが、ちょっとだけ荒っぽいパーカッシブな鳴りは、このサドルならではのモノだと思うんです。固定サドルに換えてる方も時々見かけますが。。。そんなギブソンのアジャスタブルサドル特有の独特なサウンドは、その構造によるものなんです。
現在、僕のLG-1はタスクサドルに載せ換えてありますが、手前に写っているのが元々のオリジナルサドル(ローズウッド)、そして一番手前のやつが鉄製の薄い板バネ。この鉄板がサドルとボディの間に入ってるんです。ご想像通りサドルを上に安定して押し上げる役目をしています。これがアジャスタブルを嫌う人の理由のひとつなんです。ボディに伝わる弦振動に多少のロスが出ることは否めませんからネ♪ しかし、そのロスとこの板バネが作り出すサウンドこそがギブソンの音だと思うんです。勿論、僕もこの構造が作り出す音が大好きなんですが、LG-1はご存知のようにJ-45とは違いスモールボディ、さらにラダーブレージングということもあり音量の面ではこのサドルで多少損をしているトコロもあるんです。といっても固定サドルにはしたくないから。。。現在は音量を稼ぐためにサドルの下に振動ロスが少ないタスクプレートを挟み込んでるんです♪
この木製のオリジナルサドルの音も味があってイイんですが、ちょっとモサった音なのでキレの良さは無いですね~ 先ほどお話したようにギブソンアコギ特有の音はこの鉄板の影響も大きいんです。 これは、僕がまだギブソンアコギを持っていない頃に教えてもらった技で、実際にやっていたことなんですが、今日はみなさんに教えちゃいましょう♪
一般的な細いサドルを使ったアコギでもギブソンっぽい荒々しいサウンドに寄せることが出来るんです!
これ↑は僕が愛用してるスタッフォードSLG-360Eのサドル。このタイプがよくある一般的な細い固定サドル。実はこのサドルの下に細い鉄板を挟み込んであるんです。それは勿論、ギブソンっぽいサウンドにするためなんです♪  さらにサドルピンの左右に貝を埋め込んでありますが、これも単なる飾りではなくギブソンの音に出来る限り近づけるために座グリを入れ上からネジを通しサドル下のナットで固定してあるんです。これをやったおかげで後にJ-160Eっぽく改造する時のアース取りがラクにできたんです♪ 実際ギブソンの160Eはその方法でアース取りしてあるんです。 話をサドル下の鉄板に戻しますが、この鉄板、、実は身の周りにあるモノでカンタンに作れるんです。
それは、、缶ビールなんです。勿論、ビールの方ではなく缶の方ネ♪ その缶をサドルの幅に切って下に挟み込むだけなんです。缶ビールの缶は薄いアルミなのでハサミで簡単にカットできるんです。僕が若い頃にやっていた時は確か3枚位挟んでたと思います。その後ホームセンターなんかで売ってるアルミ板を加工して入れてました。このSLG-360Eのサドル下は確かギターアンプのパネルかなんかで作ったヤツを挟んであったような、、もう長年抜いてないのでガッチリ密着してて、、 外すのがもったいないんです♪
さらにこのSLGには他にもいろんな細工を施してあるんです。
9年前に他界したバンドメンバー(クラシックギターの名手)
にも言われたことがあるんですが、、「このギター、鳴りが金属っぽいな~、、」って♪ さすがにヤツはクラシックをやってるだけあって耳が超良かったんです。実はこのSLGのサウンドホール部分に丸く曲げたアルミの鉄板(写真↓②)をはめ込んであるんです! 判り易く言うと、村治 佳織さんが使ってるギターのサウンドホール内みたいな感じです♪ さらにサドルとサウンドホールの中間位に僕が考案した金属製のブロック(写真↓①)をセットしてあるんです。
このSLGと同時期に買ったギブソンのJ-160Eの生音に近づけるためにいろいろやった結果こうなったんです♪ SLGはボディサイズの割りに結構でかい音で鳴ってくれるギターなんですが、このサイズの廉価モデルによくある音のシマリの悪さだけは否めなかったので、これも表板(スプルース)の裏側数箇所に音の輪郭をハッキリさせる細工を施しました。その分、多少鳴りは小さくなったんですが160Eの音に近づけたかった僕には都合が良かったんです♪ で、最後に金属製のサドルピンで決まりです! 僕はこのギターの記事をよく書きますが、いろんなイベントや宴会に連れて行くコイツの音は「ちょうどいい♪」んです。音量はそんなにデカくないんだけど届くんです♪ 音がデカ過ぎるアコギは飲み屋とか宴会場では扱い難いんですよね~ でも音ヌケだけは良くないとネ♪♪


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