オール合板のアコギでも鳴る | 人生をモディファイ

ギター好きなら知らない人がいないんじゃないかと思うギターメーカーの「寺田楽器」。あの有名なCASINOの日本国内生産品はこの会社で作られていました。その寺田楽器は基本OEM生産の工場なんですが複数の自社ブランドもあるんですよ～
そのひとつに「VG」があります。
VGアコースティックギターの愛用ミュージシャンは多く、山崎まさよしさんも一時期使っておられました。
ギターを始めたばかりの頃のkinki kidsさんも確か使ってましたよね「LOVE LOVE あいしてる」で！
このアコギ↑は5年前に入手したVGのLG-3タイプ
ボディトップとバックは単板でサイドは敢えて合板を採用しています。サイドの材質については以前もお話したことがありますが合板を使っている理由をご存じない方のためにサイドだけに再度ご説明させて頂きます。いわずもがなLＧ系はスモールボディなので音量重視でいけばオール単板にした方がイイですよね～
じゃなぜサイドだけ合板なのか？　生産コストの関係？
それとも強度上の問題？　実はサウンドのためなんです。
確かに音量を上げるだけならオール単板にした方が有利！
しかしスモールサイズのアコギはオール単板にするとボディが共振し過ぎてしまい音が暴れ出しちゃうんですよ～
もう10年位前に手放したんですが僕は1968年製のギブソンB25を十数年所有していました。勿論ボディはオール単板
同時期に1967年製のLG-1も入手していました。みなさんもご存じのようにLG-1はラダーブレーシングを採用しているので音量はB25と比べるとかなり大人しい鳴りとなっています。
しかし元気よくコードストロークでかき鳴らした場合、キレのあるちょうどいいサウンドになるんですよ！
でオール単板のB25は鳴り過ぎちゃって強めにストロークすると共振がスゴイんです。J45のようなゆとりあるボディサイズなら全く問題ない話なんですけどね。
で、このVGを約5年使ってきてどうだったか？
答は「やっぱイイですね～」音量もバランスも言うこと無しって感じです。サウンドも勿論ですが、塗装がオールラッカーということもあってイイ感じで経年劣化が出て来ているんですよ～
近年の夏の猛暑でピックガードにもわずかなウネリが出てきて角度によってはビンテージギターに見えるんですよ～
トップにわずかですがウェザーＣも入って今ではお気に入りの一本になりました。ピックアップはフィッシュマンのマグネットPUP（シングル）を載せています。このピックアップはブロンズ減でもバランスよく音を拾ってくれるんですが僕はニッケル弦（ダダリオEJ21）を張っています。※012～052のセット

※ 近年はAI技術の進歩もあってか当サイトに掲載しているギターの画像を悪用（オークションなど）されることはほとんど無くなりましたが、以前数枚の画像を無断で他サイトに使われた経験があるため掲載写真には敢えてロゴマークを入れています。