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音ヌケが悪いストラトを使えるサウンドに変身させる! ~ボリュームカーブは自分の好みのモノを使えばいい【AかBか】

▼一般的なエレキギターに使われるボリュームポット
向かって左がみなさんも大好きなCTSポット(USA)
そして右が普及モデルによく使われている国産のポット
この2つのポット、何が違うのか? まず価格、CTSは国産の倍以上しますね。近年は作りの良い国産と大差ないですネ。
じゃ、国産ポットをCTSに換えると音が良いのか? 正直、換えても違いはほとんど判らないと思います。勿論、それは最初に使われていた国産ポットが極端に廉価な粗悪品でない場合ですよ。ま、MADE IN JAPAN の印字や刻印があるポットならそれなりの品質はキープされていると思いますからCTSと比べて遜色ないポットだと思います。 じゃ、何が違うか?
一番判りやすい違いは筐体の作り・材質でしょうか。。。
写真↑でも判ると思いますが、端子等の金属部分の厚みや背面の円筒形カバーの作りもゼンゼン違うでしょ~♪
しかしこの材質や作りの違いがサウンドに影響するとしても、わずかなものなんです。ただ間違いなくCTSポットの耐久性はかなり高いと思います。僕は40年以上エレキをやっていますがCTSポットの堅牢さは実感しています。ただCTSポットは稀に不良品がありますからご注意ください。僕の経験ではCTSポットの不良率は国産ポット以上だと思います。 ※主観レベルのお話です。
国産ポットと比べて使われている素材が厚いことが災いして曲がり難い反面「ポキッ!」と欠けたり折れたりすることがあるんです。その破片などがポット内部に入り込んでトラブルを引き起こすこともあるんです。※実際に2度経験しています。
とはいえやはりCTSポットの作りはカッチリしていますね~ 上の写真↑はスイッチ付きタイプですが、この作りなら値段が高くても仕方ないかな~って思えちゃいますネ♪
じゃ~みんな音に大した違いが無い見えない箇所に使われるパーツにどうして高いお金を出すのか?
ぶっちゃけ「ポットはCTSを使っています!」というステータスがイチバンでしょうね~
しかし、なんだかんだ言ってもやっぱ「CTS」
それはポットを回した時に誰でも実感できると思います。国産ポットには無いシットリした適度なトルク感があるんです。ツマミ(ノブ)を装着した状態でも、軽く指が触れた程度ではポットが回ったりすることはほとんどありません。よくあるでしょ、ボリュームがスカスカのギターやエフェクターって。新品のギターやアンプのツマミがスカスカだとテンション下がるんですよね~
CTSが使われている機材でそんなことはほとんどありませんからね~ 勿論、CTSといえども個体差はありますから「絶対」ということはありませんよ~ ※弱トルクタイプもあるようです。
近年は国産ポット↑もシッカリしたトルク感のあるモノが多くなりましたからCTSポットにこだわる必要はないと個人的には思います。CTSの硬いトルク感が苦手という方も意外に多いんですよ~ 2021年天国に旅立たれたあの寺内先生のモズライトもバイオリン奏法をスムーズにできるよう敢えて国産ポットを採用していたというお話を以前聞いたことがあります。確かに「ブルースター」は国産ポットの方がやり易いと思います♪
ではここからが今日の本題!
エレキをやられている方ならご存じかとは思いますが、ボリュームポットには大きく分けて「A」「B」2つのカーブがあります。一般的なエレキのボリュームによく使われているBカーブポットはグラフで表すと斜め45°(/)の直線になるんですが、実際の体感としてはある位置から急激に音量が変化するタイプのポット。
Aカーブはグラフ上では円弧(ノ)を描いたカーブなんですが、体感上は滑らかに音量が上がっていく感じになります。
僕は手持ちのギターは全てAカーブのポットを着けてあります。どちらのカーブのポットを使うかは人それぞれ好みですから、ご自分が使い易い方のポットを選べばイイと思いますよ。
ただビンテージギターについてはポットを交換される場合はオリジナルパーツはとっておくことをお忘れなく!
売却の際の買取り価格に影響しますから。もっと厳密に言えば、交換するために半田を溶かす行為もビンテージとしての価値を落とすと言われています。でもエレキは弾いてナンボですもんね~
★ポットのカーブ違いはボリューム位置での音量差だけではなく音質にも大きく影響します。ご存じのようにボリュームの位置によって信号をアースに落とす量が変化するわけですが、ボリュームを下げていけばギターのサウンドは徐々に曇って来ます。
これを改善するために使われるのがハイパスコンデンサーなんですが、どうしてもハイパス配線はボリュームを下げた時パキパキし過ぎちゃうんですよね~
なので僕も手持ちのエレキには一部を除いてハイパス配線はしていないんです。スイッチで「ハイパスON-OFF」できるようにしてあるギターはあります。たまにハイパス配線した音を使いたい時もあるんですよね~

その一部のギターを除いて僕の手持ちのギターのほとんどには下の配線を施してあります。↓

ハイパスコンデンサーを使ったサウンドはあまり好みではないので、、、 代わりにハイパスのシリーズ配線とは真逆のパラレル配線で0.002μFを入れてます。
※コンデンサーの計算は抵抗と逆になりますから0.001μFを2つパラレル(並列)につなげば0.002μFになります。
解りやすく言えば「TONEポットを介さずにコンデンサーを通してアースに落とす」ということです。
これだけ見ればTONEを絞ったカタチになるわけですから、音が曇る!って思うでしょ?
実は小容量のコンデンサーを使ってダイレクトでアースに落とすと音が曇るどころかミッドが前にググッとせり出す感じになるんです。※ミッドが前に出るのはあくまでも体感上
さらにボリュームを少し絞って弾いた場合は何も配線されていないギターより明らかに音ヌケがよくなるんです。
一般的なハイパス配線のようなパキパキ音にはならずに音ヌケの良いサウンドで鳴ってくれます。
但しこの配線はフロントピックアップとの相性はバツグンなんですがリアピックアップ単体でかけた場合はイマイチになります。しかし、フロント+リアで使った場合はめちゃご機嫌なサウンドになるんですよ~ 僕がYoutubeでセンターポジションで弾いている音を聴いて頂ければよく判ると思います♪
ピックアップによっては0.001μFの方が相性がイイ場合もあります。
★以前も少しお話したんですが、この配線は昔の黒雲モズライトの8~10万円クラスのパワー控えめのモデルに施すと音が激変しますから、線の細い音で悩んでおられるお父さんは是非お試しください。※個人責任でお願い致します。
ボリュームポットにはABカーブの他に大きく分けて250kΩと500kΩの2種類があります。※厳密にはもっとありますが今日は代表的な2つでお話させて頂きますネ♪
上の写真↑は250kΩのAカーブ(CTS)、シングルコイルのフェンダー系ギターによく使われます。
250kΩポットは500kΩポットを使った場合よりサウンドが微妙にコモリ気味になります。高域がキツ目に出るシングルコイルピックアップに250kΩのポットが使われているのはそのためです。逆に高域が苦手なハムバッカーには音ヌケが良い500kΩが使われているんです。勿論、シングルに500kΩポットやハムバッカーに250kΩポットを使っても問題ありませんよ~
ご自分が狙った音になれば選択は自由ですから。。。
そこで、今日の超本題! みなさんがピックアップを載せ替えたいと思う時、それぞれ理由がありますよね~
単純にパワーを上げたい! たぶん、この理由がイチバン多いんじゃないでしょうか? もしそうなら交換してみるのもイイと思います。「パワーじゃなくてイマイチ音がヌケて来ない!」なんて場合は、一度ポットを調べてみてください。
もし現在250kΩのポットがついているなら500kΩに交換してみてください。案外これだけで音ヌケがバツグンに良くなることもあるんですよ~ 有名ブランドのピックアップなら1万円前後しちゃいますが、ポット交換なら数百円で済みますからおサイフに優しいですよ~♪ これとは逆に音がヌケ過ぎるハムバッカーのサウンドを少し落ち着かせたい場合はポットを250kΩにしてみるのもイイかもしれません。
こんな感じでお金をかけなくてもちょっとした配線の工夫やパーツ交換でギターのサウンドが激変することもありますから、売却を考える前に一度試してみる価値はあると思いますよ~
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