ストラトタイプのギターはネックを換えると音が良くなることが多い★ピックアップよりお金をかけるべきパーツ

ギターの音を良くしたい場合、一番手っ取り早いのはピックアップの交換ですよね。確かにピックアップは電気的に音を出すエレキにとっての心臓部みたいなものですからね。
ただそこでちょっとだけ考えてみてください。例えば同じピックアップをストラトとレスポールにそれぞれ載せたとしましょう!
同じ音が出ますか? 出ませんよね。
レスポールといえば基本的にセットネックのソリッドボディ
ストラトも勿論ソリッドボディですがレスポールと比べるとキャビティ部分の空洞面積がかなり大きいですよね。さらにデタッチャブルネックですから同じピックアップを載せたとしても全く同じ音が出るわけありませんよね。
ST系ボディはLP系ボディと比べるとエアー感が強いアコースティック寄りなサウンドなんです。どちらかの音が良いとか悪いとかいうことではなく、それがそれぞれのギターの個性ということですよね! そして、そのサウンドがどんなジャンルに向いているか、弾く人がどちらのサウンドが好きかってことなんです。
僕が20代前半だった1980年代はクレーマーシャーベルが流行っていました。僕は当時クルマにかなりお金を遣っていてクレーマーは手が出なかったのでトーカイの1ハムカスタムエディションを使っていました。トレモロも本家フロイドローズではなくライセンスのやつで本体価格が確か当時6万円だったと思います。
当時クレーマーのバレッタもリーズナブルなモデルがラインナップされるようになったとはいえ12万円ですから、とてもとてもって感じでした。結婚も決まっていたので当時の彼女に「ギター、何考えてるの?」速攻で却下されました!
当時そんな吊るしのブランドギター以外に自分好みのパーツを集めて組み上げるコンポーネントギターも流行っていました。
有名なところではシェクターですね。ただシェクターのパーツは超高かったんですよ~ クォーターパウンドが3つ載ったストラトのピックガードセットなんかヘタなメーカーのギターが2本買えちゃうような値段でしたから、どっちにしても手が出ませんでした。しかし当時ボンビーな僕らにも強い味方がいたんです。
そう我らがアーガス(Argus)、当時はホントお世話になりましたね~ ま、お値段なりのクオリティでしたが色々試したい当時の僕にはありがたいメーカーでした。
80年代当時、楽器屋さんにはピックアップなんかの電気パーツ以外にも程度のよさそうなストラトの中古ネックなんかが格安で売られていました。1千円ちょいでも結構いいネックがありました。メイプル1Pネックの手持ちのトーカイ・スプリンギーをローズ指板に載せ替えたりとかしてましたね~
で、その時学んだことのひとつに「ギターはネックで音が激変する!」ってことです。音が良くなるとか悪くなるってこともあるんですが、それよりボディとの組み合わせで「好みの音になる!」こともあるってことです。 ※1985年当時↓Tokai springy sound
僕の経験では単にピックアップを換えただけと違い「音の中核」そのものが変わるので組み合わせ次第ではギターのサウンドが前面に押し出される感じになることもあるんですよね。
特にローズ指板とメイプル1Pとではサウンドキャラクターが全くのベツモノですからね。例えば現在ローズ指板ネックが着いていたとしても実はそのボディはメイプル1Pネックの方が相性がイイってことも結構あるんですよ。
10数年前はネットで売っている中華製ネックのほとんどが使い物にならないモノばかりだったんですが、近年は意外にそうでもなく結構マトモ!、、っていうか、値段だけ高いヘタな国産ネックより作りがいいモノが多くなって来たような気がします。
実際僕もこの5年の間に3本以上中華製メイプルネックを買っていますがハズレは無かったです。ただネックエンド部分のわずかな欠けなんかはありましたが、、、。それに中華製ネックはメイプル1Pではなく僕の好みの貼りメイプルが多いのも嬉しいところなんですよね~ それに国内ではなかなか安価で手に入らないペイサーヘッドのペイプルネックも中華なら1万円以下で買えちゃうんですよね~ ※ペイサーネックは国内だと5万円位するものが多い
そんな近年出来が良くなったと云われる中華ネックでも「塗装済」のネックはヤメた方がいいんじゃないかと思います。生材のネックとして出荷できないキズや削れのある個体を厚い塗装でごまかしてあるモノもあるようです。僕のギター仲間も塗装済ネックを買って失敗しました。


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