ラジオのAM廃局間近!★FMが90MHzまでしか受信できないラジカセでもワイド化できる

今日もまたまた古いラジカセのお話!っていうか今回はソニーを代表する昭和の名器「スタジオ1980 / ICF-1980」にフォーカス!
70年代中期頃からラジカセの大型化が始まりました。
80年代になっても大型化の波は続いたんですがコンポのようにステレオ仕様が主流となりそれまでのモノラルラジカセは影を潜めていくことになって行きました。
しかし「モノラルラジカセ」にはモノラルの良さがあり2025年の現代になっても中古市場ではやはり70年代の高級モノラルラジカセに人気が集中しているようです。
僕もラジカセはモノラル仕様の方が好きなんです。ラジカセ位の筐体サイズではステレオ仕様であっても左右のスピーカー間が狭すぎるので音源がステレオであってもあまりメリットって無いような気がするんですよね~ ※あくまでも個人的な意見です。
とは言え僕もしっかりステレオラジカセのファンでもあるわけですが、、、 写真↑ソニー/CF-6500(1976年発売)
★ZILBA’P(ジルバップ)の通称で今も人気のあるモデルです。ハイ、それでは今日の本題「昭和高級モノラルラジカセ」のお話
コイツ↑が冒頭でお話したソニーを代表する昭和のモノラルラジカセ CF-1980(スタジオ1980)1974年発売
僕が小学6年生の時、学校の備品に採用されたラジカセで体育の授業とか学芸会なんかの練習で先生がよく教室に持ってきました。当時の男子は「超かっけ~!」「欲しいな~!」ってな感じで盛り上がってました。僕もホント欲しかったですね~
しかし当時の定価は42,800円、僕の貯金とお年玉を合わせても買える代物ではありませんでした。しかし数十年後オジサンになってから中古で手に入れることになるとは僕も考えもしませんでしたね~ それも何台も! このスタジオ1980はその後モデルチェンジを繰り返し 2年後の1976年にマークⅡ、1977年にマークVが発売されました。僕は最後のマーク5Vを高校入学の時買って貰えたんです。高校の3年間はギターアンプとしても頑張ってくれた想い出深いラジカセなんです。現在使っている個体は数年前にオークションでしっかり整備された美品を手に入れました。↓
このラジカセはホント超がつくほどキレイな個体で、仲間にもデッドストック?とか復刻版?って訊かれます。
この2台基本的な装備はほとんど同じなんですが外装も含め何か所の機能がブラッシュアップされているんです。
目立つトコロではラジオがFM-AM-SWの3バンド
初代はFMとAMの2バンド仕様。マークⅡから3バンド化されました。これは当時のBCLラジオブームの影響が大きいんじゃないかと考えます。あとテープセレクターも初代はノーマルとクロームだったんですがマークⅤはフェリクロームに変更されました。
当時は何も考えなかったんですが今となっては初代のクロームテープ仕様が貴重ですよね。フェリクロームテープはイコライザーは70μsですがバイアスはノーマルですからね。確か当時のウリもフェリクロームはノーマルとしてもFeクロームとしても使える!ってな感じの認識でしたね~ なのでテープセレクターを搭載していないノーマルバイアスのラジカセでも使えたんですよ。
勿論本来の70μs-EQで使った方がノイズの少ない高品質な音で楽しめるんですがね。
この2台共FMラジオは90MHzまでの受信なので現在のFM補完放送には対応していません。しかし僕の1980達はノープロブレム
これはCF-1980で僕の住んでいる名古屋でCBCラジオ / 93.7MHzを受信している画像です。勿論、東海ラジオの92.9MHzも受信可能です。?なんでか、、、 そう以前も少しお話させて頂いた中の基板に少し手を入れてあるんです。バリコン調整
CF-1980キャビネット内部
バリコンの調整スクリューを角度でいうと5度位回しただけです。いつもお話しているように簡易的な「なんちゃって調整」なので、これ以外の細かい調整は一切していません。
なので周波数表示スケールは3目盛位ズレています。ま、もともとこういうラジカセの周波数目盛なんて目安程度にしかしてませんし、調整する前から経年による微妙なズレはありますからネ!
ということで僕の家ではこのCF-1980で受信できるFM放送は
●77.8MHz :ZIP-FM
●80.7MHz:FM愛知
●82.5MHz:NHK-FM
●86.4MHz:Heart-FM
●92.9MHz:東海ラジオ
●93.7MHz;CBCラジオ
以上6局の受信が可能となっています。
あとたまによく判らない局が入ることもあります。
ということでもしお手持ちの古いラジオでも調整次第で現在のFM補完放送が聴けれるようになるかもしれません。
70年代当時まだテレビがVHFだった頃に「テレビ音声が聴ける」っていうラジオを持っておられる方なら無改造でそのまま90MHz以上の周波数帯域を聴くことが可能ですから、手放さない方がイイですよ~ 古いアンティークなラジオやラジカセで今の時代のラジオ放送を聴いているなんてなんかシャレオツじゃないですか!


FMワイドバンド非対応機種をワイドバンド化↓