改造費0円でボスSD-1をブースター化♪ ～もっと使えるオーバードライブにモディファイ！

BOSS SD-1W
以前、YoutubeにボスSD-1のモディファイ動画を上げてから友人に頼まれ貸出していました。　僕は1983年製と2019年のSD-1、2016年製のSD-1Wの3台を所有しているんですが、ノーマル状態のものは83年のビンテージだけ、あとの2つは改造手術してあるんです。改造といっても大したことないんです！　費用も0円ですから。。。♪　　▼近年モノSD-1の表面実装基板↓
改造箇所はオペアンプ部分のダイオード・クリーパーD4・5・6の3つを外しただけです。この3本のダイオードこそが「非対称クリッピング」と呼ばれるあの真空管ライクな歪みを作り出す部分。単純に電気部品を取り外すだけのこの改造、一見従来の基板の方がやり易そうに思うでしょ～？　▼下の写真↓は従来の基板
従来の基板に付いているダイオードを外す場合はハンダ吸い取り線を使ってやるので結構面倒なんですが、近年の実装基板は小さなダイオードを軽く温めて爪楊枝でコジるだけでOKなんです！　ただ実装基板のパーツは一度外すと再利用は不可能と考えた方がいいですね～
上↑の回路図がオペアンプ部分の非対称クリッピング
SD-1の粘りあるドライブサウンドの心臓部といってもいいでしょうネ♪　じゃ～その歪みを生み出すダイオードを外しちゃえば全く歪まなくなっちゃうじゃん！って思いますよね～
「でも大丈夫！、、、銀行にいけな～い！！」
カンタンに解説しますと、クリッピング・ダイオードを外してもレベルを上げていけばオペアンプだけでもちゃんと歪んでくれます♪　ただSd-1が持つ本来の「粘る歪み」とは微妙に違います。解り易く言うならクリッピング・ダイオードは「のりたま」？って感じかな～　ご飯だけだと何か物足りないでしょ～　そうクリッピング・ダイオードが信号波形を微妙に崩して味付けしてくれているんです。ですからオペアンプだけでもオーバー入力に対しては歪んでくれるんです。　このクリッピング部分をダイオード1つづつの「対称」にしたり、ダイオードの種類を替えたりするだけでいろんなサウンドが作り出せるんです。巷にあふれる高価なブティック系オーバードライブの中には、スイッチでダイオードの種類を切り替えれる仕様を売りにしているモノも結構ありますね～　ちなみに、このクリッピング用ダイオードを「LED」に交換するとマーシャル系の歪みっぽくなるんですよ～♪
で、僕が何でSD-1のクリッピングを外しているのか？
SD-1は若い頃から愛用している大好きなオーバードライブで現在も無改造のモノもよく使ってます。ただSD-1単体で使うというより手前に1つかませてセットで鳴らすことが多いんです。
手前につなぐのはいつもMXR/マイクロアンプのようなクリーン・ブースターが多いんですが、ギターの種類によっては音の押し出しが多少強過ぎるって感じることがあるんです。マイクロアンプは原音を素直にブーストしてくれる優秀なブースターなんですが、たまに低域を抑えて全体の音量を上げたい！っていうこともあるんです。そんな時、クリッピングを外したSD-1が真にイイんですよ～♪　クリッピング回路を外しても本来SD-1が持っている高域・低域を程よくカットしギターのおいしい中域を前面に押し出してくれる特性はシッカリ残っていますからネ～
以前はノーマルのSD-1を2台セットで使っていたんですが、ある時「手前のヤツだけクリッパー外したら、、、」って考えちゃったんです！思い立ったら、、、で、やってみたんです！　結果は想像してた通りのゴキゲンなサウンドになったんです。
ただ、OD-3↑のように単体でプリアンプ的な使い方をするのにはあまり向いていないんですが。。。
以前お話した通り僕は現場用にOD-3をよく使うんですが、かなり自由が利くこのOD-3でもSD-1の粘ったドライブ感は出せませんからネ～　OD-3は全域型オーバードライブとでも言ったらイイのかな～、多少ドンシャリなんです♪　幅広いジャンルに使えるオーバーオーバードライブなんですがSD-1の渋さとは少し違うんですよね～　このことからでもボスのオーバードライブにいろんなモデルがラインナップされている理由が解りますネ～
ちなみに僕はOD-3のクリッピングも外しています♪

★チューブスクリーマーTS-9とマクソンOD9の違い
・・・前回の記事

ボスSD-1クリッピング回路カット（Youtube）↓
<span data-mce-type="bookmark" style="display: inline-block; width: 0px; overflow: hidden; line-height: 0;" class="mce_SELRES_start"></span>