今日はギターの配線、特にエレキ関係のお話です♪　長年エレキをやっておられる方なら一度は本体内部の配線を見たことがるんじゃないかと思います。って言うより簡単な断線修理やパーツ交換位はやったことありますよね～　そんなエレキの配線に使われている細いシールド線、どんなモノが使われているか知ってます？　勿論、被覆の色とかのことじゃなくて中身のコトです♪ 僕は頼まれて時々知り合いのギター修理やメンテなんかもやるんですが、結構多いのが配線に使ってあるシールドの劣化なんです。
特に古い国産エレキに多いのが写真↑のような「ザ・銅線！」って感じのヤツ。シンプルに銅線のまんま！って感じなんですが、ベツにこのシールドが悪い！ってコトではないですよ～　こういう銅線はオーディオ機器の配線にもよく使われていますからネ♪今回は細かい材質のお話ではなく、そのシールド線の表面処理についてなんです。
こちら↑は先ほどの赤いヤツと違い表面がメッキされています。エレキやエフェクター等の配線にはこのタイプがよく使われています。厳密にいうとメッキしてあるモノとしてないモノとでは微妙なサウンドの違いがあるんです。でもほとんど判らないレベルのお話です♪　その違いに関しても、「良い」とか「悪い」ではなく、「好き」とか「嫌い」っちゅ～お話です！　今回は音の好みに関してのお話ではなく「線」そのものの寿命のコトなんです。単刀直入にお話しますと、銅線のまんまの方はメッキ処理してあるモノより早く劣化するんです。つま線がダイレクトに空気に触れてるわけですから酸化するスピードが速くなるんです。実際、ムキだし銅線が使われている古いエレキで「音が悪い！」っちゅ～ヤツは銅線の酸化によるサウンドの劣化なんです。ひどいモノは銅線が真っ黒！っちゅ～のもあるんです。その場合は新しいシールドで配線し直すだけでビックリするくらい音が変わるんです♪　ただここで間違えないで頂きたいことは、配線の劣化が「良い方向」に影響しているコトもあるんです。新しい配線でヌケが良いだけが「好み音」とは限りませんからネ！　ビンテージギターがいい例で、パーツ交換無しのフルオリだとお値段も結構するでしょ！  つまり程度ってコトなんです♪　配線の劣化が酷過ぎて音が出ないレベルなら楽器としてはアウトでしょ！　だけど骨董価値としては高いじゃないですか～　だからビンテージギターって厄介なんですよね～　まぁ～それがあるからカスタムショップなんかのレリックギターが売れてるんですが。。　新しいしっかりした配線やパーツを使ってあるのに経年変化で熟成したビンテージのサウンドが出せるわけですから♪　カスタムショップのレリックなら安心してライブでもガンガン使えますからネ！
僕は自分のエレキ、特に自作ギターに関しては100％メッキされたシールドを使ってます。ベルデンが多いですね～　ヌケが良過ぎてサウンドがパリパリになり過ぎる場合は数値の低いコンデンサーを通してアースへ落とすこともあるんです。僕がストラトのフロントピックアップ用のプリセットTONEとしてよく使ってる0.001μFコンデンサーの配線も30年前に偶然発見したコトなんです♪　エレキ本体と違いアンプにつなぐシールド（写真↑）なら気軽に交換できるでしょ～　このケーブルも長年同じモノを使ってる人が結構多いんです。エレキの音が最近ちょっと悪くなった！っていう時は案外このケーブルの劣化が原因かもしれませんよ～　思ってる以上に速く酸化しますから。。
特にエフェクター用の激安パッチケーブルの中身は粗悪なシールドが使われていることが多いのでご注意ください！　★トゥルーバイパスにこだわっててもケーブルがダメなら意味ないですからネ♪　話をエレキの内部配線に戻しますが、もしあなたのエレキの音が最近、、、の場合は一度チェックしてみてください。シールドの劣化だけではなく、ひょっとしたらハンダ付けもハズレかけてるかも知れませんよ～♪

【ストラトおまけ話】—–
以前、ストラトのフロントPUPとリアPUPをミックス（パラレル）してジャズマスター風のプリッ！としたサウンドを手に入れるお話をしましたが、数人の方から「実際の配線写真を見せてください」とご要望を頂いていましたので、、、
先日やったメンテナンスの時の写真がコレ↓です。
僕は手持ちのストラトは全ピックアップにTONEをかけられるようマスタートーンにしてますからセレクタースイッチの片側の列（写真の上側）はリアピックアップ用の分岐配線に使ってます。つまりセレクターをリアに切り換えた時のみフロントへパラレルでつながるわけです♪　で、この分岐配線をストラトの通常センターTONEになっているポットにつないでいます。フロントTONEポットをマスタートーンにしてるんです♪

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