このギターは先日Youtubeでもお話しましたが僕がアルダーの生材から組み上げたオリジナルTLです。勿論ボディシェイプはテレキャスのまんまですけどね。
動画内で解説したスワンプアッシュのデラックスタイプよりコイツの方がパキパキしたテレキャスらしい音がするのでカッティング主体の曲ではこのギターを使うことが多いんです。
今日はこのギターボディに貼ってある↑イラストについてのお話です。一見普通のステッカーにも見えますが、実はこれ擦っても剥がれないんです。そうクリア塗装の下に貼ってあるんです。
塗装は全てラッカーで仕上げてあるんですが
●シーラー → ●ホワイト→ ●クリア(薄塗り)→●イラストステッカー→ ●クリア ・・・こんな感じです。
ステッカーは下地のホワイトに直接貼ってもいいんですが、位置調整なんかで失敗した場合に備えて軽くクリアを吹いておいた方が安心なんです。※これ経験談! 以前直接張って失敗しました。
イラストは元々あったグラビア女子をイラスト風にCG加工したものなので実在しない人物なんです。
イラスト横のIMPACTロゴも同じ方法で作りました。
で、今日の本題! このシールは以前にもお話したことがある「ウォータースライドシール」を使って製作してあります。
もうこのギターは作って四半世紀経っているのでラッカー塗膜とともにイイ感じでウェザークラックが入っています。
ウォーターシールそのものはかなり薄いので一般的な厚みのあるステッカーと違いボディーの経年変化にイイ感じで馴染んでくれるのでビンテージのヘッドデカールみたいな感じになります。
この2つのヘッドデカール↑もウォーターシールで自作したものです。下は自作ギターのヘッドに必ず張っている名前のロゴ、上のTokaiロゴは若い頃買ったトーカイ・スプリンギーのネックがネジレを起こし使い物にならなくなってしまったので市販のリプレイスメントネックに付け替えた際に製作して貼りました。
単にロゴを貼るだけでは面白くないのでTokaiロゴの下に小さく名前を入れてあるんです。↓
ウォータースライドシールはほとんどオリジナルデカールと同じように仕上げられるので決して悪用しないでくださいネ!
近年はギタースタイルの多様化で「Fender」なんかのロゴに執着される方が減ったこともあるのか昔ほどメーカーロゴをオークションなんかで見かけることが減りました。
20年位前オークションでニセモノ結構出品されていたんですよ。よく見れば一発で判るんですけどね。偽物は出品するのも買うのも違反になりますから絶対手を出さないようにして下さい。
勿論、販売目的でなく補修用やご自分の趣味として貼られる場合は問題ありませんよ。VHのエディも初代フランケンにGibsonロゴ入れてましたね!
ウォーターシールをヘッドのロゴ入れだけに使うのはもったいない! ご自分のオリジナルギター製作の際はお子さんの写真とか彼女さんの写真なんかをプリントするのも楽しいと思いますよ。ただ彼女さんにする場合は、お別れしたりする可能性もあるのでよく考えてやってくださいね~
ちなみにビンテージフェンダーやジャパビンのトーカイのようにしたい場合はデカールを張り付けた後にクリアは吹かないでください。フェンダーも一番上がシールなので爪で引っかけばポリポリ剥がれます。ま、これがホンモノの証の1つですね。
ウォーターシールは素材が透明ベースなので白地以外に貼られる場合、イエロー等のカラーはほとんど見えなくなってしまう場合がありますので注意が必要です。淡いカラーを使われる場合は白地ベースのシールにした方がイイんですが、どうしてもシールそのものが白地ベースになってしまいますから工夫が要るかもしれませんネ!
■市販デカール用紙:透明ベース(amazon)
■Wilkinson WTB テレキャスターブリッジ 弦長補正可タイプ