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AMラジオ放送終了まであとわずか!★古いラジオは使えなくなるの?~70年代BCLラジオ・ラジカセを修理して使う!

【更新追加 2023年6月8日】
1976年製ソニーCF-6500(初代ジルバップ)
コレクションしているBCLラジオやラジカセのほとんどはFMのワイド化調整したんですが、写真↑のCF-6500はまだだったので先日改造施術しました。これで2028年以降も大丈夫!
※現在:ZIP FM(77.8MHz)~CBC(93.7MHz)まで受信可能
改造前→76MHz~90MHz


近年ラジオ放送はスマホアプリ(radiko)で聴くのが当たり前のようです。勿論、昭和ラジオ小僧の僕も外出先ではスマホで聴くこともあります。ただそれは放送を楽しむというよりは単に情報を収集のためのツールとして使っているだけ!
部屋でラジオ放送を聴く時は勿論ちゃんとしたラジオを使っています。それも昭和のビンテージラジオでね♪
みなさんもご存じのようにラジオ放送には色んな電波方式のバンドが存在します。その中でも一般的に一番利用されているのが振幅変調のAMと周波数変調のFM放送。そのAM放送の民放44局が2028年までに終了することに決まっています。
まだ5年もあるじゃんか~!って思いますよね ※2023年現在
よく考えてみてください。コロナ禍で世界中がパニックになっていたのはつい最近のお話! しかし、あれから既に3年ですよ!
つまり2028年なんて、あっという間に来ちゃう!ってことです。

もう数年前からFM補完放送としてFMでAMと同じ放送内容が聴けれるようになっています。
ただその補完放送を聴くためには少し条件があります。有料とかではなく単純にハードの問題。そう「ラジオ本体」です。
FM補完放送は周波数でいうと90MHzより上を使って放送しているんです。昔の古いFMラジオのほとんどが76~90MHzで受信可能になっています。例えば僕が住んでいる名古屋のCBCラジオのFM補完放送は93.7MHz、そう古いFMラジオでは受信できないんです! 勿論、古いラジオでもFMワイドバンドのものもありますよ。70年代、テレビの1~3chを受信できるラジオが存在したんです。僕も愛用しているナショナルのクーガNo.7↓
同じナショナルにもこのNo7の他にTV放送が全局聴けるモデルもあったんですよ~ アナログ放送の良き時代です♪
このクーガNo.7のFM受信可能周波数上限は108MHzなので、今ではTV放送が聴けない代わりにAMの放送内容をFM補完放送として受信できているんですよ~
じゃ~それ以外の古いFMラジオは5年後「文鎮化」するしかないのか? 勿論、ラジオの構造的になんともならないものもありますが、僕が愛用しているような70年代BCLラジオはほとんどのものが少し手を入れれば補完放送が受信できるようになるんです。ただ分解にそこそこの知識が無いと難しいものが多いのが正直なトコロですね~ 70年代のBCLラジオは小さな筐体に、これでもか!という位にいろんなパーツや基板が詰め込んであるので周波数を微調整するためのバリコンやコイルに辿り着くまでにはかなりの根気と技術が必要になります。
ビンテージものの中でも比較的調整がラクにできるのが、筐体が大きいラジカセですね~ ビンテージラジオと同じく70年代のラジカセは今でもオークションで高値取引されています。
電気知識や技術がある方が出品されているものならメンテナンス済みの個体が当時の新品価格に近い価格で入手可能なことが多いです。
ビンテージラジカセやラジオは価格重視で入手するとほとんど1年持たないと思った方がいいでしょうね。特にラジカセは駆動ベルトも伸び切っちゃっていますしスイッチ関係の接点不良(酸化)やコンデンサーの劣化が顕著になってきます。普通の電解コンデンサーは15~20年持てばいい方だと思います。
例えば1975年発売のラジオなら既に50年近く経っているわけですから真面に聴けたら超運がイイと思ってください。入手後、電気パーツ交換は必須!
これは↑先日Youtubeでも登場しました1976年製ソニーのラジカセCF-9000。コイツのFMラジオも90MHzまでなので、そのままなら今の補完放送は聴けません!
で、先日カセットデッキ部分のベルト2本交換ついでにチューナーの周波数調整を施しました。そうFM補完放送が聴けれるように改造しました。
僕が住んでいる地域のメインAM放送はCBC(1053kHz)
東海/TOKAI(1332kHz)この2局が現在
●東海/TOKAIがFMの92.9MHz
●CBCがFM93.7MHz でFM補完放送として受信可能になっています。
電気いじりが好きといっても受信機器に関してはほとんどトーシロー、勿論専用の計測機器もありませんから周波数調整も耳と指先だけが頼りの作業! 今回、周波数表示フィルムには一切手を入れず周波数上限に多少の余裕を持たせる感じでバリコンとコイルを調整しました。FM調整のついでにAMも少し受信感度が悪くなっていたのでコイル関係を微調整しました。
結果、FMについてはめでたくCBC、東海共にバッチリ受信できるようになりました。AMも超イイ感じに直せました。
実際の受信周波数と表示フィルムに多少のズレはありますが、フィルム巻取り限界位置の関係で余裕を持たせて調整したので良しということにしておきます!
低い方の「FM愛知」は実際80.7MHzなんですがワイド化した分だけ上方向にズレてます。ま、この辺のことはご愛敬ということで
現時点でZIP-FMを入れて6局しっかり受信できていますから今回は成功ということにしておきます♪
このラジカセだけでなく70年代当時のBCLラジオは、ちょっとした調整だけで今後もまた何年も現役で活躍できる個体が多いんですよ~ 本格的にチューナー回路を調整する場合はそれなりの知識と機材が必要になりますので専門の業者さんに修理をお願いした方が良いと思います。
しかし細かいことを気にしなければ、僕が普段よくやっている「なんちゃって簡易調整」だけでも十分通常使用できるレベルまでもっていけますから一度チャレンジしてみる価値はあると思います。僕は中学生の頃、欲しくても高くて買えなかったラジカセやBCLラジオをしっかりオジサンになってから集め始めましたが、コレクションしてある10数台のラジオたちは全て購入費以外のお金はかけずに現役復活させているんですよ~
20年位前にあった中古BCLラジオブームがまた再燃しているようですから今後市場相場もどんどん高騰していくような気がします   「コレは!」って思う個体に出逢ったら今のうちにゲットしておいた方がイイんじゃないかと思います。
ラジカセの交換用ゴムベルトやコンデンサーなんかには多少お金がかかる場合はありますが、それでも1台にかかる交換部品代は数百円ってとこですから。。。
★ボリュームやスイッチ関係のガリをとるための接点洗浄剤だけは常備しておいた方が良いと思います。
接点復活剤を使う場合は最終的にエアースプレーなどで余分な液剤を飛ばしておくことをおススメします。復活剤を多量に吹きかけた場合、一時的にガリをとることは出来ますが、ベトついた液剤がかえってホコリをよぶ可能性が高くなりますからご注意くださいネ♪
エアーダスター(スプレータイプ)
昭和時代のモノラルラジカセには、このCF-9000のようにミキサーが搭載されていなくてもライン入力を利用してパワードスピーカーとして使えるものも結構ありました。
70年代ラジカセブームの頃はまだモノラル仕様のものが主流だったのでL・Rの2つの信号を混ぜる必要がありました。
当時はステレオ音源(L/R)を簡易的に混ぜ合わせるケーブルがよく売られていました。実はあのケーブルはステレオ音源をモノラルにするためのものではなく、モノラル音源をステレオに分岐するためのものなんです。勿論、分岐といってもモノラルがステレオになるわけではなく、LにもRにも同じモノラル信号が流れます。当時、単純に左右の信号をつなぐだけのケーブルがほとんどでしたが、しっかり混合用の抵抗が入ったものもあったんですよ~ 僕はボンビーだったので自作して使っていました♪
★抵抗入りケーブルには簡易ミキシングのためのもの以外にマイク入力端子しかないラジカセ用に高出力のライン(LINE)信号をマイクレベル信号(MIC)に減衰するためのものがありますから間違えないようにしてくださいネ!


■近年のラジカセの性能は?・・・2022年3月1日投稿記事




現在世の中にでまわっている抵抗入りケーブル、ほとんど後者タイプです。このタイプのケーブルをラインで使うと信号が小さくなり過ぎて使い物にならなくなってしまいますのでご注意ください。

ヤフオクなどでビンテージラジオを買う際は多少金額が高くても電解コンデンサーなどの主要電子パーツが交換されている個体の方が長い目で見ると安くつくと思います。
ボリュームポットのガリだけを取り敢えず接点復活剤注入で応急処置してある個体がたまに出品されていますが、復活剤で洗い流しましたって感じで本体内部がベトベトになっているものありますから、復活剤使用の個体はできるだけ避けた方がいいかもしれません。勿論、電気知識がある方の出品なら問題ないとは思いますが、、、 ※古いボリュームポットは分解し摺動部や接点面を磨き洗浄しない限りまたすぐにガリが発生します。
復活剤のかけ過ぎでベトベトになったポットはかえってホコリが溜まりやすくなってしまう事が多いんですよ~


2023年4月7日投稿記事

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カセットデッキ用ヘッドイレーサー(消磁器)のお話

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 【飽きが来ないギターのボディカラーは?】
・・・・・2022年12月27日投稿記事


 

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