久々の登場! 愛するフェンダームスタング
昔はセッションライブとかに持って行くと「あ、ジャパンね!」ってな感じで色々ウンチク攻撃されることもありました。
以前も少しお話しましたが僕は「いそがしバンド」時代から「ビジーフォー」の冬樹さんのファンということもあってナチュラルのムスタングが大好きなんです。
「ジャパン」とバカにされようが! フェンダージャパンが無くなった今となってはコイツも結構希少なギターと言っていんじゃないかと思うんですけどね~ 若い頃、一時期ビンテージムスタングも使っていたんですが、正直70年代のムスタングに限ってはジャパンの方が楽器としてはイイんじゃないかと思います。
やっぱムスタングのビンテージで音も含め真面に使えるのは65~66年製なんじゃないかと今でも思ってます。
今回はそのムスタングのスペックに関するお話ではなくネックスケールと使用する「エレキ弦」についてのお話。
僕が楽器としてのムスタングをどうして好きなのか?
小ぶりで可愛いルックス、長時間のライブでも疲れない軽量なボディってとこですかね。といっても70年代のビンテージムスタングは重い個体の方が多いんですけどね!
ちなみに僕のムスタングは約3.4kgです。年々この軽さの有難みを実感しております。今年の夏で63才ですから、もう重いギターは持ちたくないのであります。
ハイ、それでは本題に入らせて頂きます。ご存じのようにムスタングは305のショートスケール ※ストラト324・ギブソン314
※スケール表示の305というのは弦長の半分、つまりムスタングの弦長は約610mmということです。
言わずもがなショートスケールギターはフレット間の幅が狭いのでエレキ初心者さんや手の小さな女性の方には有難いギターなんじゃないかと思うわけであります。実際、発売当時ムスタングは初心者さん向けのギター(スチューデントモデル)としてフェンダーが開発した低価格のモデルだったんです。
しかし価格を抑えたといってもムスタングはフェンダーの中でも共通パーツがほとんど無いんです。さらにトレモロに関してはムスタングのためだけに開発されたものなんです。 トレモロの正式名はダイナミックビブラート、なんかカッコ良くないですか?
このトレモロ、ストラトのシンクロとは全く違うかかり方をします。勿論、トレモロのかけ方にもそれなりのコツが必要!
さらにMustangという名前通りかなり扱い難いギターと言えると思います。ま、フェンダーのギターはほとんど車の名前からとってあるんですけどね。僕はムスタングというクルマを運転したことがないのでよく判らないんですが、「手なずけるのに苦労する」ギターということから「じゃじゃ馬ギター」として有名。
特にMustangという英語にじゃじゃ馬という意味は無いようです。
弦長の短いギターは弦のテンション(張力)が緩いことからチューニングが狂い易いと言われています。さらにこのムスタングのビブラートシステムはしっかり調整していないとチューニングは狂いまくりとなってしまいます。
僕のムスタングも入手した時は結構手こずりましたが今ではメチャ良い子、じゃじゃ馬どころか人なつっこい「ポニー」になっています。過激にアームをかけてもチューニングはほとんど狂いません! 一般的にショートスケールのギターにはチューニングを安定させるために太い弦を張るのがセオリーとされています。フルスケールのストラトに10は正直ツライ! それでも若い頃はカッコつけて10とか11張ってましたね~ 現在、ストラトには素直に09張っています。もう10年以上ストラトには09なんですが、10から09にゲージを落としてから気が付いたんです。
「弦は細い方が太い音が出る!」、、 え~!って思うでしょ~
これ賛否あると思いますが実際比べてみてください!
僕は絶体細い弦の方が音が太い気がします。
物理的に考えても細い弦の方がテンションが緩い分「弦の振幅」は大きいですもんネ! ただ太い弦で弾いた時のパーン!っていうハリのあるアタック感みたいなものは弱いんですけどね。
ということでもし初心者のアナタがパワフルな音を出すために辛くても太い弦を張っているとしたら、無理せずに柔らかい09で一度試してみてはどうでしょう♪ ただこれはあくまでも僕の主観次元でのお話ですから「絶対こうです!」というものでもありません。ちなみにショートで狂い易いといわれてる僕のムスタングに「09」を張っても10張った時と同じ感じでチューニングの狂いは見られません。かえってテンションが緩くなるショートのムスタングに09張るとイイ感じに音が暴れるのでファズ系の歪みとは相性がイイように感じます。
【経験談】
弦の柔らかさ重視ならアーニーボールがおススメ!
チョーキングを多用される方には指に優しい弦だと思います。
ただアーニーボールはボールエンドから切れることが多いように感じます。以前少しお話しましたが僕はアーニーボールを使う時はボールエンドをハンダ付けして巻きがほどけないようにしています。ライブ前は必ずハンダしてます!