以前もお話したことがあるんですが、僕は年とともに音響機器はステレオよりモノラルの方が好きになって来ました。
70年代のラジカセ好きということもあるんですが当時のラジオやモノラル方式のラジカセで音楽を聴いていると中学時代にワープした気分になるんですよ。当時ラジカセといえばモノラル主流でしたからね。単に音楽を楽しむだけでなく、ちょっとしたイベントなんかでBGMを流したりする際もモノラルの方が現場で都合良いことが結構あるんですよ。左右の音源バランスとか気にしなくていいのでモニタースピーカーの設置位置の自由度が高いんですよ。部屋でも仕事しながらBGM的に音楽を流す時にポータブルラジカセからラインケーブル経由でモノラルスピーカーアンプを流すことが多いんです。iPhoneのMP音源を使えばイイじゃん!って思うかもしれませんが、僕は最近、中高生の頃の録りためたFMエアチェックのマスター音源テープを楽しむことが増えたんです。
そう、ダビング編集する前のJDさんのナレーションやCMがしっかり入った未編集音源です。曲よりDJさんのしゃべりやCMの方が懐かしくて楽しいんですよ~ VHSビデオテープなんかもヘタに編集してないCMがしっかり入った映像の方が今となってはお宝なんですよね!
長年愛用していたVHSビデオデッキが壊れたのでシンプルで程度が良さそうな中古を少し前手に入れました↑SONY-SLV-R355
VHS映像もそろそろヤバくなってきたので、現在暇を見てはデジタルデーター化しています。
カセットテープの音源も同じなんですが、カセットに関してはカセットテープで楽しむことに意味があるので、元音源をそのまままたカセットテープにダビングして聴いています。
カセットテープの音って単純に周波数特性の良し悪しだけじゃないと思うんです。中音域の厚みや押し出し感が近年のデジタル音源では味わえないんですよね。※あくまで主観です。
実際、同じ音源をCDとカセットテープ同時に記録した場合、音の特性は圧倒的にカセットテープの方が優秀なんですよ~
8ミリテープ(Hi8)もデーター化するため数年前に整備調整されたソニーのデッキを買いました。コイツはちょっと高かったんですがメチャ程度良くて現在も元気よく動いてくれています。
最近TVの情報番組なんかでもテープの2025年問題というタイトルでよくやっていることもあってかVHSデッキの中古相場が急に高騰し始めているので、気になる方は早めにチェックしておいた方がいいと思いますよ。
※ちなみに僕が愛用しているソニーのEV-S55(Hi8)は中古で入手した時23,000円位だったんですが現在の中古相場は6~7万円って感じになっていますね。 ※2025年6月現在
▲SONY WA-2001 / MIFA A1 Bluetoothスピーカー ↑
僕が普段愛用しているモノラルカセットテープレコーダーはソニーのWA-2001なんですが、こいつは小さくても一応ラジカセ。
さらにFMラジオは当時のVHFテレビ放送を受信できるようにFMワイドバンド対応なんです。深夜放送をこの小さなテレコのラジオでで聴くとなんかテンション上がるんですよね~
▼SONY / WA-2001 (1992) ポータブルモノラルラジカセ
僕が高校生の頃愛用していたのは初代ウォークマン TPS-L2
1979年、3万円以上しましたから買うのには結構勇気が要りましたよ。当時、メイン機のデンスケTC-3000SDで録音したテープを持ち出して聴いていました。
今回お話するWA-2001は初代のような4トラック2チェンネルのステレオ仕様ではなく2トラック1チャンネルのモノラル仕様。
ただコイツはFM/AMラジオ搭載のラジカセなので結構重宝しています。ボディ裏側に小さなスピーカーも付いているので深夜放送を聴きながらのデスクワークにはもってこいって感じなんです。発売当時アナログTV放送対応機種だったので今ではFMワイドバンド仕様としてFM補完放送が何の問題も無く聴けています。
初代と違いモノラルですがヘッドフォンでの再生は結構イイ音で鳴ってくれるんですよ。近年よくある海外製の中途半端なカセットプレーヤーのような気になるワウフラッター(音揺れ)はほとんど感じません。ヘタすると同じソニーの70年代中級ラジカセの中古より安定したテープ走行で再生してくれます。
70年代のモノラルラジカセやテレコのイヤフォンジャックは2極の完全モノラル仕様、もし3.5mmの3極(ステレオ)ヘッドフォンを刺した場合は片チャンネルの音しか聴けなくなってしまいますが、古いモデルとはいえ流石に90年代に入ってからの機種ですからモノラルでも3極プラグ対応になっているので助かります。
ただヘッドフォンの場合はなんの問題も無いんですが、外部のアンプ内蔵スピーカーに接続する場合はつなぐ機器によっては全く使い物にならなくなるので注意が必要なんです。
本体(モノラル)に3極プラグ → 外部スピーカーアンプ/3極
これで問題なくスピーカーアンプで再生できる場合もありますが本体の対応インピーダンスが8~32Ωなのでつなぐ機種によってはノイズが大きく出たり音量が小さかったりでほとんど使えない!なんてこともあります。
本体は一応3極プラグ対応になっているようですが一番確実なのは
本体(モノラル)に2極プラグ → 外部スピーカーアンプ/3極
いろんなパターンでテストした結果、3極ステレオ入力の外部スピーカーアンプにつなぐ場合は、このタイプのケーブルがイイようです。ステレオアンプスピーカーにつないでも音源元はモノラルですからこの方法が無難かもしれません。
★やはりこのラジカセと一番相性がいいのは↓
本体(モノラル)に2極プラグ → モノラル機器に2極プラグ
僕はこのラジカセを外部アンプで鳴らす場合はモノラルアンプを使うので、このパターン↑でつないでいます。
3.5mm 2極のモノラルプラグのケーブルも近年はホント見かけなくなりましたよね。僕が小中学生の頃は3.5mmの2極が当たり前でしたからね~ 3.5mmなんていう呼び方ではなく単純にミニプラグって呼んでいました。当時はローインピーダンスのMIC端子しか無いテレコも多かったのでステレオ機器のハイインピーダンスライン出力からの録音には抵抗入りのケーブルを使っていましたね~ あとライン入力があってもモノラル仕様のテレコにはステレオのLとRをミックスさせモノラルにする手作りの簡易ミキサーを使っていました。※HOT側に47kΩ抵抗をシリース、HOTとCOLDにパラレルで100kΩ抵抗って感じでやってました。
シリースにつなぐ逆止用の抵抗はあまり数値を上げると音質の劣化が進む極力低い数値にしたいんですが、つなぐ機器や2本のエレキで友人と1つのアンプを共有する時なんかに片方のギターのボリューム操作がもう片方のギターにも影響してしまうので確かこの47kΩ辺りにしたと思います。ま、当時中学生の僕が実験的にいろいろやっていた「なんちゃって配線」なんですけどね。