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クルーソンとグローバー、ペグの違い ♪ギターのペグ交換【中級ギター講座】

ギターパーツに関する質問で結構多いのがペグ(弦巻き)。
ルックス重視で選ばれる方もいると思いますが、ペグはギターを快適に使う上でものすごく重要なパーツなんです。そんなペグ、種類は沢山あるんですが今回は最もスタンダードな2種類の比較をお話しますネ♪ まずはビンテージギターに多く採用されているクルーソンタイプのペグ
シンプルな構造で軽量、ギター本体の鳴りを殺さない人気のペグ。ビンテージライクなルックスなので好んで使うギタリストが多いのがこのタイプ。そしてお次が↓
武骨でいかにもマシンヘッドって感じのグローバータイプ。一般的にはロトマチックって呼ばれてますね~ こちらはクルーソンと違いかなり重いので、ヘッドにコイツを6個載せるだけでかなりの重量になるんです。重いだけならイイことないんですが、このタイプのペグは巻き上げのトルク調整(固さ)が出来ることもあってクルーソンよりかなり安定したチューニングが出来るんです。じゃ~結局どっちがイイの?ってことですよね~
ペグは勿論チューニングするためのパーツですが、最終的に一番重要になるのは「音」にどう影響するか?ってことですよネ! 音が良いとか悪いとかっていう基準は人によって違いますから、ペグの違いによる音の違いはカンタンに言えば好みの問題だと思います♪ まずはクルーソンタイプ↓
先ほどお話した通り軽量なのでギター本体との一体感が強く倍音が豊かなのがこのペグの特徴です。悪い言い方をするなら軽量なので弦振動が多少暴れるんですね~ その産物として倍音が豊かになるということでしょうか。乾いた明るめのサウンドなのでビンテージ感が強く前面に出てくるペグと言えるかもしれません。チューニングの安定度はグローバータイプと比べると多少劣ります。※個体差もありますから一概には言えませんが、、
そしてレスポールでよく見るコイツ↓
写真↑はグローバーの定番ペグ102です。僕もこのペグは好きで長年使ってますね~ とにかく常に安定したチューニングが可能なのでライブなんかでは安心して使えるのがイイんですよ~ レスポールにこのペグを載せてるプロミュージシャンも多いですね~ ただルックス的にビンテージ感が多少損なわれることもあり嫌う方も多いことは事実ですネ♪ チューニングの安定だけではなくペグそのものの質量が大きいため弦振動をしっかり受け止めてくれるのでクルーソンよりサスティーンがあるのが特徴。この音の伸びが欲しいためにグローバーに換える方が多いようです。ただその質量もボディとのバランスもありますから、あまり軽量なボディのギターに取り付けると逆効果になってしまうこともあるのでご注意下さい。
【ペグを交換する場合の注意点】
ギターのパーツ交換の中では簡単な部類に入るペグ交換ですが、注意する点も多少ありますので少しお話しますね♪
まず、よくあるパターンの「クルーソンからグローバー」に載せ換える場合、ギター本体(ヘッド)への加工が必要となりますので、交換する場合はよく考えてからやって下さいネ! クルーソンペグを外した孔は約8.5mm前後(個体差あり)、グローバーを取り付けるために必要な孔は約10mm。なのでそのままでは取りつけ出来ませんから孔を拡げる作業が必要になってきます。10mmドリルで一発加工される方も多いと思いますが、できればリーマーを使って手動で拡げることをお勧めします。特に木が乾き切っているビンテージギターの場合はドリルを使うと「パキッ!」と孔の周囲まで剥がれてしまうことがあるんです。★もし孔を拡張したギターをクルーソンペグに戻す場合はコンバージョンブッシュを使えば大丈夫ですのでご安心下さい。僕のヤマハ VG-STANDARD は元々はロトマチックが着いていましたが現在はコンバージョンブッシュを使ってクルーソンタイプを載せてるんです。逆パターンの交換例ですね~
YAMAHA VG-STANDARD
【 ペグ取り付け作業で結構多いトラブル 】
クルーソンからグローバー、またはその逆も勿論ですが、同じグローバー同士でもヘッドへの固定ネジ(ヘッド裏から留める小さいビス)の位置が違うものもありますから、取り付けの際は必ず下穴をあけるようにして下さい。もし孔位置が微妙にずれている場合は元の孔を必ず埋めてから新しい孔をあけて下さい。穴埋めしないでやっても出来る場合もありますが、ほとんどの場合ドリルが元の孔の方に行っちゃいますから穴埋め作業で余計手間がかかることになっちゃいますから注意してネ♪ 絶対やっちゃダメなのは下穴をあけずにビスを締め込むことですね! 一般的なアコギの場合はマホガニーが使ってあることが多いので下穴が無くてもある程度は食いつきますが、運が悪いと途中でヘッドがパキッ!といきますから。。 ストラトのようなメイプルネックの場合はかなり硬いので下穴がないとまずビスが入りませんし、もし多少食いついたとしてもビスが折れるか運が悪いとヘッドが見事に割れます! メイプルの場合は下穴が小さ過ぎただけでも割れることがありますので慎重にやってくださいネ♪
———【ワンポイントマメ知識】———
ネジが緩くなった下穴はビスを外してから瞬間接着剤を1滴流し込んで3分位待てばほとんどOKなことが多いです。それでもまだ緩い場合は瞬間接着剤を流し込んだ後、爪楊枝を差し込んでパキッと折って穴埋めして下さい。この場合は、爪楊枝の材は非常に柔らかいので千枚通しなんかで中央に穴をあければ大丈夫だと思います。ドリルであけ直すとせっかく埋めた爪楊枝がとれてしまいます。※作業はあくまでも個人責任でお願いしますネ♪


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